謎の死
「次は~きさらぎ駅~きさらぎ駅~」
俺は帰りのバスに乗っていた。何故か知らんが学校が午前だけで終わったので近場の本屋に行くところだ。俺は移動時間などは本を読むことで消化するほど本が好きだ。最近欲しい本があるのでちょうどいいと思ってバスに乗った。そして今日も本を読もうと俺はバッグの中に入れといた本を読もうとしたらスマホを落としてしまった。
「はい、どうぞ」
近くに座っていた女性が俺のスマホを拾ってくれた。黒い髪が綺麗な人だった。
「あ、どうも」
俺はスマホを受け取りそれとなく礼をして席に座る。そして、今気付いたが客がほとんどいない。学校が住宅街から少し離れたところにあるからだろうか。まぁ良い、本を読むなら静かなほうが断然良い。俺は今度こそ本を読もうとした。そしたらバスが大きく揺れた。
「なっ……」
俺は驚くとともに頭を強く打った。
ーーー
「ここは? 」
俺は気付くとよく分からないところにいた。あたりを見渡すと前方には荘厳な宮殿と大きな門がありそこに向かって長い行列が続いている。そして後方には大きな川が広がっている。それも、どこまでいるの広がっているのかわからないほどに。
「なるほど、ここは死後の世界か」
俺はそう考えた。そう考えるしかなかった。
「さてどうしようか」
いっそのこと後ろの川で泳ぐのもありかと思ったが周りから冷ややかな目で見られそうなので列に並ぶことにした。
ーーー
列はとてつもなく長いものだが案外早く進んでいく。俺の番も近づいて来たところで番人らしき者に止められた。
「オマエノナマエハ」
「俺か? 俺は圍 黎真だ」
「……コッチニコイ」
俺だけ個別に対処されるそうだ。俺……何かやっちゃったかな。
ーーー
俺は門番に連れられ宮殿に入った。そして、向かった先には一つの部屋があった。しかし、その部屋は先ほどまでの雰囲気と違い何か悍ましく異様な雰囲気を感じる。
「異常魂ヲオツレシマシタ」
「入れ」
部屋の扉が開く。そこには一人の男がいた。
「ようこそ異常魂君」
「なんで俺だけ別対応なんだ? それに異常魂ってなんですか? 」
俺は男に立て続けに質問した。
「まあまあ落ち着け、とりあえずお前名前は? 」
「圍黎真だ」
男は俺の返答を聞くなり大きな本を開いた。
「レイマ、レイマ……確かにこれは異常だ」
男が深刻そうな顔をする。
「はぁ」
(異常って何かおかしいところでもあんのかな。)
「よく聞けレイマ、この本には今日一日の間に死ぬ生命の名が書いてある。しかし、ここにはお前の名前が無い」
「つまり? 」
「お前は本来今日死ぬ人間では無い」
俺は何をいっているのかよくわからなかったが質問を続ける。
「ってことは俺間違えて殺されたのか? 」
「違う」
「じゃあ、どういうことなんだ? 」
「俺の推測するに何者かが現世に侵入しお前を死へとおいやった」
「その何者かって分からないんですか? 」
男が下を向いて考え込んでいると一人の警備が来た。
「報告申シ上ゲマス。先ほど異世界から現世への魔力を検知しました」
絶対それだな。元凶。
「報告ご苦労、どうやらそいつがレイマを死においやった犯人らしいな」
「でしょうね。で、俺はこれから何をすればいいんですか? 」
これが一番重要だ。死んだにしてもどうすれば良いか分からない。
「……取引はどうだレイマ」
「取引? 」
「あぁ、俺はその元凶とやらを調べたいが忙しいんだ。そして、恐らくその元凶は異世界にいる。そこでお前を異世界へと転生させ、お前に元凶を突き止めてほしい」
「い、異世界転生!? 」
本で何度も読んだ展開に俺は驚きを隠せない。
「ああそうだ、異世界だ。本来なら魂の行先は完全ランダムなんだが今回は事情が事情だ」
「行きます! 行かせてください! 」
「交渉成立だな」
「はい! 」
と、ここで俺はあること。に気づく。
「ところであなたは一体誰なんです? 」
この男が何者が何者か聞いていなかったのだ
「俺か? 俺は彷徨う魂を導き地獄を統括する閻魔だ」
「え、閻魔ってあの舌を抜く? 」
「だいぶこてこてなイメージだがそうだ」
どうやら俺はとんでもない人物と取引をしていたようだ。
「さぁ準備はいいか、異世界へと飛ばすぞ」
「ええ!? もう!? 」
「善は急げだ行くぞ」
俺は閻魔が作り出した不気味な空間へと吸い込まれていった。
ゆっくりペースで投稿します。




