初めてクソ映画に出会った日
これを見て、一人でも犠牲者が減る事を祈ります。
断言しましょう。
金と時間の無駄です。
まぁ、タイトル見ての通り。
私が所謂「クソ映画」というものについ一週間前に出会ったので、その憤りをここに吐き出していこうと思います。
ちなみに、何故なろうで、という疑問には簡潔に答えましょう。
ここ以外に、筆者は社会と繋がる場所を持たんねん。
それだけです。お目汚しとは思いますが、まぁ暇潰しに付き合って下さいませ。
さてさて、本題に入っていこう。
一週間前、という日時からも推測できるかもしれませんが、私が見た映画は例のあれです。
「大怪獣のあとしまつ」
ある意味、大人気作品ですね。映画界の話題を独占中ですね。勿論、悪い方向に。
令和のデビルマンだのなんだのと、負の方向に二つ名を付けられ、あちこちにこき下ろすレビューが散乱しております。
さぁ、私も追撃しましょう。タイトルからも分かるでしょうが、擁護など欠片もしない。覚悟しろ。
封切りから一週間待ってやったんだ。
ネタバレも大いにしていくので、そういうのが嫌という方は今すぐに立ち去るのです。
良いですね?
では、改めまして。
◆◆◆◆◆
まずは、簡潔なあらすじを。
日本を襲った謎の大怪獣。現代兵器の数々を用いても殺す事は出来なかったそれだが、突如、謎の光に包まれて死んでしまった。やったぜ。
しかし、死骸は残ったままだ。なんという邪魔くさい代物か。
このままにはしておけないので、なんとか処分してしまおう。
まぁ、大体こんな感じな内容です。公式には。
しかし、言わせて貰おう。
そんなもん、何処にもねぇから。
私は、題名やそんなあらすじを見て、軍人や科学者、あるいは政治家が知恵を絞って試行錯誤しつつ、様々な問題に立ち向かう。
そう、ちょっと古い例えだが「プロジェクトX」のような展開を予想していたのだ。
ねーから、そういうの。
シリアス成分、ほぼゼロだから。
終始、くっだらないギャグばかり。
死んだ後だから仕方ない部分もあるのだが、怪獣自体もほぼ出てこないから。
日本の政治家を馬鹿にする社会風刺をしたかったのかもしれない。
登場する政治家たちは、揃いも揃ってアホばかりだ。
しかし、それにしてもそんな状況でそんな事を言うか? という台詞のオンパレード。
なんだ、うんこだのゲロだのと。小学生低学年レベルが喜びそうな事ばかりを会議(!?)の中で言ってばかり。
会議は踊る、されど進まず。というのはよくあるが、それにしてももうちょっと現実味のある展開にして欲しい。
また、何もかもが中途半端という事も言わせて貰おう。
これ、主人公とヒロイン、更には間男(ヒロインの夫! 不倫じゃん!)に流れる三角関係的な要素が入ってる。
いらんから、それ。
昼ドラでやってろ。
他にも、主人公の過去にまつわる確執のある人間関係などを匂わせたりもしている。
人に歴史あり。
ここら辺、全部、何も明かされたり解決したりしないから。
何らかの決着が付く訳ではなく、完全に投げっぱなしなのである。
入れる必要、ある? ないよな?
登場人物たちがどんな理由でそういう行動をしたのか、本当の気持ちはどういうものなのか、そこら辺の一切を放り投げているのである。
馬鹿なの? 物語、馬鹿にしてんの? 色々言われてるなろう系だって、もうちょっと頑張ってると思うぞ。
更には、そんな下らないギャグ会議やラブロマンス(失笑)に時間を取られているせいか、肝心の怪獣の始末に関してはおざなり。
作戦立てました。次のシーンでは作戦完了なれど失敗です。はい次行こう。
ちゃうねん! その中身をもっと見たいねん! 男たちは苦悩した的なものが欲しいねん!
そして、その肝心の部分が薄っぺらいせいで、最後のオチがあまりにも下らなくなってしまっている。
ラストは、なんと主人公がウルトラマン(!?)に変遷して、怪獣の死骸を宇宙に不法投棄してしうのだ。
まぁさー、人間にはどうにも出来ないものを、超常存在があっさり解決しちゃいましたー。
というのをやりたかったんだろうなー、とは思うんよ?
でもさ、それってそこまで必死こいて何とかしようと頑張ったからこそ、人の無力感とか常存在への畏怖とか、そういう感情がある訳じゃん?
終始ギャグ調子で進められて、真面目にやれ! という感想しか出てこない展開を見せられたらさ、そういう感情、出てこないから。
もう主人公様に全部やらせとけば良いじゃん、で終わっちゃうから。
いやー、酷いね。
デビルマン見たことないから比較は出来ないんだけども、これほどに見るのが苦痛だった映画とか初めてですわ。
アクビが止まらないし。時計見て残り時間確認しちゃうし。いっそ帰りたかったし。仮にもお金を払ってるから最後まで見たけども。
その上で、はっきりと言おう。
約二千円を破り捨てて燃やした方が、多分、建設的だった。
二時間という貴重な人生を無駄にしたわ。
そんな感想しか出てこない。
なるほど、これが「クソ映画」というものか。当たり外れはあれど、見るのが苦痛という代物は初めてだ。
進んでこの類いを求めるハンターたちには畏敬の念を抱かずにはいられない。
私には無理だ。
以上です。
お付き合い下さり、ありがとうございました。
擁護する言葉の中に、監督見ればどんな内容か分かるじゃん。
真面目な特撮期待するのが間違っている。
というものがありました。
誰もがそんなの調べて見てると思うなよ。
少なくとも、筆者が見るのはタイトルとあらすじだけだ。
それは、映画に限らず、小説や漫画も同じだ。
作者で選ぶのは、相当に気に入った相手でない限りは無い。
きっと、ここまで炎上している理由はそこにあるのだと思われる。
真面目な特撮系と思っていたら、中身はシュールコメディだったのだ。
求めていたものと違うものを差し出されたのだから、内容がどうこうの前にまず拒否感が噴出するのは当たり前なのだ。