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強行犯特別捜査班 2  作者: 村雨海香
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イジメ捜査 2

 安積は、小中高とイジメを受けていた。小学校の頃は、名前がミツキだったため男と間違えられた事もあった。そんなことは、気にしていなかった。辛いのは、あだ名や悪口、暴行、暴言、物の隠しだ。親からもらった金属製のしおりを隠された時は、大掃除の日に本棚の後ろから壊れかけた状態で発見された。大きな怪我はしてないが、何度も叩かれた事がある。一番辛かったのは小学三年の頃だろう。教室に入れば悲鳴を上げられ、時には入る寸前でドアを閉められた。何度も無視をされたし、泣かされた事だってあった。

 クラスが変わればイジメは減ると思っていたが、それは甘かった。すでに噂は広まり、それは卒業まで続いた。

 最愛の友人は、ユウナとトウコ、アイリ、カレンぐらいだっただろう。


 中学校は校区の都合により、今までいた人たちとは別の学校になった。楽しい学校生活が始まると思っていたがまたしても残酷だった。小学校を一緒にに過ごしてきた中に、数人の別校区の人間が入る。それを快く受け入れる者もいれば気に入らない者もいる。

 安積は部活動に入った。ソフトテニス部に入ると、その校区では一人で仲間はいなかった。声をかけてくれる子はいなく、一人ぼっちだった。見てない所で悪口を言って、仲間外れもされた。先生に相談もしたが、解決しなかった。何度も部活を休んだ。その度に「部活来なよ」と誘ってくれるが、話しをするのは、一日二日だけだった。一年の時ボスのような存在がいた。常に顎が上がり、安積を睨みつけ、堂々な物言いだった。安積はいつも思っていた。

『お前はそんなに偉いのか。』

結局あいつは不明の怪我で部活をやめた。

 二年に上がっても部活には行きたくなかった。だから、いろんな実行委員会に参加した。少しでも部活にいる時間を短くするためだ。でも、ある日全く関係のない人物に名誉を傷つけるような噂を流された。いつ、何処で、誰が見ているのかわからなくなった安積は、不登校になってしまった。怖くて一ヶ月ほど学校に行けなかった。その時安積を助けたのは、アヤノとナナミ、アコ、リノといった卓球部の友達だった。

 三年に上がれば部活も引退まじかだ。休みがちだった安積が試合に出れるわけがなかった。だから、最後まで試合に出るメンバーを応援し、引退した。

 二年三年はどれだけ楽だっただろう。まだ終えない一年の思いで。髪を切られた事もあったし、首を切られた事もあった。水だってかけられた。自殺をしかけた程だった。

 今でも首の傷、リスカ後は消えないった。

高校は平凡な日々を過ごした。女子の少ない工業高校に行った。イジメは無くなった訳ではない。ずっとぼっち族だった。大学へ行き、警察学校へ入学した。その時同期でよき理解者の速水直樹と出会った。ずっと刑事になりたいと思っていた。


 今回の被害者は、槙野と似た被害だった。

槙野も安積と同様に小中高とイジメを受けていた。時代が変わればイジメの内容も変わった。イジメは、暴力、暴言、無視、仲間外れが基本と思っている。それにプラスされ菌付けという事がある。槙野は四年生から本格的なイジメが始まった。親に相談しても、「自分が弱いから」「自分が悪い」と返してきた。さらには暴力まであった。今でも小学生で親に付けられた痣は消えていない。

 中学に上がると、イジメも虐待もエスカレートした。髪の毛を切られた事は特に気にしなかった。でも一番酷かったのは、刃物を突きつけられ川やたんぼに突き落とされた事だ。酷い時には建物から落とされた事もあった。幸い草木に助けられたのだった。

 槙野は陸上部に入っていたが参加できなかった。練習着が切り裂かれていたからだ。その問題は警察に突きつけられ、イジメは無くなった。しかし、虐待は無くならなかった。頭を殴られた事もあったあし、顔も殴られた。一番酷かったのは眼球破裂だ。父親の投げたものがガラスを割りそれが目に入ったのだった。槙野は痛みを感じないで、病院に緊急搬送された。父親は警察に逮捕された。その時毎日お見舞いに来てくれたのは、小学校からの友人、アヤカだった。

 高校は全寮制の学校に進学した。好きな陸上もすることができた。友達は作らずたった一人で卒業した。それから大学に進学し、警察学校に入学した。視力は奇跡的に回復したが、多少生活に支障をきたすため、今は眼鏡を手放せない状態だった。


 安積は首の傷を隠すため髪を伸ばし、槙野はもう誰にも切られないようにショートヘアーにしている。

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