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桜の季節に君を想う  作者: シズマ
桜の季節に君を想う ~3月3日~
17/29

それぞれの変化#02

「元気ないな」


「え? そ、そうかな?」


「……」


 あからさまに誤魔化す。


 下手な嘘。


 何か隠し事をしている。


「なにか…」


「あ! ごめん!」


「え?」


 会話を遮るように大きな声を出す。


 会話を拒む。


 これ以上は話せない、そんな思いを感じる。


「私学校でしないといけないことがあったんだ!」


「お、おい!」


「じゃ、じゃあね」


 芳野はそう言って走り出す。


 河野の止める言葉も聞かず。


 ただ避けるように。


 逃げるように。


 その場から急いで、走り出す。


「どうしたんだよ」


 芳野のあとを追うように、ゆっくりと歩く。


 その足取りは少し重い。


「おはよう」


 教室に入り挨拶をする。


 しかし返事が返ってこない。


「?」


 河野は首を傾げる。


 適当に席に座る。


 そして、先に学校に来ている木之本に話しかける。


「よお」


「ん? あぁ…」


 木之本も様子がおかしい。


 今朝の芳野と同じ感じだ。

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