表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桜の季節に君を想う  作者: シズマ
桜の季節に君を想う ~2月27日~
11/29

日常#02

「会いたいよ…」


女性が誰かの名前を発した。


しかし、聞き取る事が出来ない。


「もう時間」


「……」


少女が河野のほうを振り向く。


そして、微笑む。


昨日と同じ様に。


「…っ!」


何故だろう?


言葉を発することが出来ない。


少女の名前。


ただそれが聞きたい。


その為に、必死に口を動かす。


でも、言葉が出ない。


「名前が知りたいの?」


「……」


河野は、少女の問いかけに対し頷く。


昨日聞くことが出来なかった。


「昨日も教えたのに。」


「……」


昨日は聞き取れなかった。


そう言いたい。


でも…。


「今回は時間がないの。また今度」


「!!」


待ってくれ。


その言葉すらも発せない。


「ばいばい」


少女は昨日と同じように光に包まれて消えていく。


それと同時に、もう一人の女性も。


きっと夢から覚めるのだろう。


河野はそう思う。


「…朝」


昨日と変わらず、小鳥が囀る。


外は晴れている。


太陽の日差しが、窓から差し込んでいる。


だけど、気温は低い。


「……」


昨日と今日で、同じ夢。


それも、内容はしっかりと覚えている。


明白に、現実世界で起きた出来事のように。


「…学校か」


今日は学校。


休みは昨日で終わった。


「準備をしよう」


重たい体を起こし。


顔を洗う。


そのあとに朝食。


なんだ変わりのない毎日。


いつもしている事をする。


学校の準備も整い。


家を後にする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ