表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/60

59話

‘あぁ、でもせっかくここまで来てもらったのに、すぐにさようならでは味気ない。

ここで一つゲームをしないかい?まぁ拒否権なんてものはそもそも用意されていないんだけど。’


いまだに“さようなら”というのがどちらの意味なのかは分からないまま。

ゲーム……

この、ゲームの世界(多分)でゲームか……

なんか変な感じだなぁ。

そういえばさっきのすごろくみたいなやつもゲームといえばゲームだ。

テーブルゲーム。

テーブルなんて無かったけど。

まぁそれはいいとして、ゲームったって一体なんのゲームなんだろう?

一人でも出来るやつかなぁ?

さっきも散々ぼっちって言ってたし、そのくらいの配慮はあるだろう。


‘ルールは簡単だ。この部屋のどこかにある何かを探してもらう。

それを見つけることができたのなら私の負けだ。しかし、もし、見つけることができなかった場合……私の勝ちだ。

その時にはきっと恐ろしいことが君の身に起こるだろう。

では、ゲームスタートだ。健闘を祈るよ。’


ざっくりしすぎだろ!

どこかの何かってなんだ!

分かるかぁっ!

ツッコミどころの多すぎるゲーム説明に思わずつっこんでしまう。

ゲームの説明ってこんなにざっくりしてるのかぁ?

7並べを“カードを並べるやつです”って言うくらいざっくりだぞ。

ていうか7っていう数字があるからまだこっちの方が分かりやすいわ!

……いや、分かりやすい…か?

ヒント!ヒントはいねぇかぁ!

つい悪い子を探す風に叫んでしまう。


‘とは言っても、これだけじゃゲームとして成り立っていないみたいだし、これを追加しておこう’


おぉ、やっぱり説明が不十分だってことが分かってたか。

それなら最初からそうしてれば……


‘ゲーム中は目隠しで。’


そっちじゃねぇぇぇぇーー!

なんで制約増やしてんだよ!

説明を補足しろよ!

なんで補則してんだよ!

あ、今ちょっとうまいことを言えたような。

って、違うだろ!違うだろ!そうじゃないだろこの石ぃぃーーー!



………取り乱してしまい申し訳ありませんでした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ