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私のわがままな自己主張2(プロット)  作者: とみQ
第1章 椎名、バイト始めました!
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初出勤3

なんとか怒涛の初出勤も終わり、私は夕方家へと帰ってきた。


「ただいまー!」


「おかえり。」


「あ、お母さん。今日は仕事なかったの?」


お母さんは晩御飯の支度をしながら私を出迎えてくれた。


「いいえ。昼間だけ空いてたから、もうすぐしたら行くわね。10時に帰ってこれると思うから。」


「あ、そうなんだ。りょーかーい。」


「お仕事今日からだったわね。うまくいったの?」


「うん。まあぼちぼちかな?」


「あなたのお友達のいるお店だったわね?今度一度ご挨拶に伺わないといけないわね。」


「え!?そうなの!?」


お母さんがそんなことを言うなんて、ちょっと意外だった。


「当たり前でしょう。一人娘が世話になるんだもの。あなたってがさつだから迷惑をかけないか心配で。」


「あー。はい。そこは否定できないかな。」


私は苦笑いを浮かべる。


「あ、じゃあ行くわね。あと明後日は空けといてね?」


そう言ってお母さんは今日も風のように行ってしまった。


「いってらっしゃーい。」


私は出ていくお母さんの背中に見えてはいないだろうけど、手を振って声をかけた。


ガシャンとドアが閉まって、家の中に静けさが訪れる。


「迷惑をかけないか心配か・・・。」


私は一人テーブルのイスにすとんと腰掛けた。


しばらく壁を見つめてぼーっとした時間を過ごす。時計の針がコチコチと耳につく。


「それってどっちの意味なんだろう。」


座っていたイスがギシッと音を立てた。

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