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私のわがままな自己主張2(プロット)  作者: とみQ
第3章 動き出した心模様
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誕生日プレゼント

このショッピングモールは合計4つの棟に分かれている。


1つ目は小久保駅に直結しており、映画館と若者向けのアパレル関係の買い物ができる。


2つ目は牛藤がある所でレストラン街と、上層の階はスポーツジムがあり、汗を流したあと食事をするような造りなんだと思う。


3つ目はファミリー向けで服飾雑貨がリーズナブルな値段で買える店が揃っていて、一階には食品を扱うスーパーがある。


4つ目は私もほとんど行ったことはないんだけど、スポーツ用品やベビー用品、工具とかを扱う専門店が並ぶ棟となっている。


そして私たちは、2棟目のレストラン街から1棟目のアパレル関係の店が並ぶ棟にやって来ていた。


「で?何買うわけ?」


私たちは1階の食品売り場まで来て、改めて目的地を相談する。


「え?まだはっきりとは決めてねーよ。とりあえず見て回らないとなんとも言えねーかなと思ってよ。」


「んー。まあそうね。芽以さん。何かプレゼントされて嬉しい物ってあります?」


私はせっかくついてきてもらったのだし、芽以さんの意見も聞いてみた。


「あーし?あーしわねー、部屋にけっこうぬいぐるみとかあったりするから、かわいいぬいぐるみとかもらったら嬉しいかも。あとお花とかも部屋に飾るの好きかなー。」


芽以さんは口元に人差し指を当てて、斜め上を見ながらそんなことを言った。意外。


「何か芽以さんのイメージだとブランド物のバッグとかアクセサリーとか言うかと思ってました。」


「え?でもそーいうのは自分で欲しいの選んで買う方が楽しいじゃん?貰ったけどあんま趣味じゃないとかだと使いづらいし。でもせっかくもらったから使わなきゃ、みたいになるっしょ?」


まあ確かに。


「それもそうですね。」


「まあ、でも、アクセサリーとかは・・・。」


芽以さんは工藤くんの方をチラチラ見ながら呟いた。


「好きな人からならなんでも嬉しいかも・・・。」


あ、かわいい。


「え?そう?何か誕生日にそういうのいきなり送るのとか重くねーか!?」


何も気づいていない工藤くんは空気の読めないことを言う。


「あ、あー!まあそうだよねっ!マジあーしもいきなりそれはキツイかもっ!あはははっ!」


バカ工藤・・・。


「まあでも彼氏とかなら初めての誕生日にネックレスとか贈って貰えたら嬉しいですよね?」


「あー。マジ超感動するかも。それであーしに内緒でバイト増やしたりしてお金貯めてくれたりとかしてさ!」


「そーですよねっ!」


「・・・ふーん。」


フォローを入れる私と意気投合する芽以さんのやり取りを急に黙って聞いている工藤くん。


「・・・何その顔。」


「いや。・・・別に?」


「・・・バカ工藤。」


「なっ!?んだよっ!」


「別に?とにかくそれじゃあ、なんか部屋に飾るものとかどうかな?」


私は工藤くんの相手を打ち切って、そんな提案をしてみた。


「うん。あーし的にはアリだね。」


「・・・まあそれでいーんじゃねーの?」


「よし、じゃあ雑貨屋さんに行ってみよう!確かこの棟にも3階に一軒あったんじゃない?」


「うん。あるよ!あーしよく行くもん!」


という事で3人は雑貨屋さんに行くことになった。

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