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blog  作者: Nuu
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それはマズイって

「…ねえ!ねぇってばぁ!」

誰かが俺の名前を呼んでいる。…あ、そうだった。あいつを俺好みに変えたんだっけ。俺はあいつの姿を意識が覚醒しつつある中、見てみる。

「…おお!かっわいい!」

「あなたの趣味はこんなのだったのね!むぅぅ!」

俺の前には涙目の小柄な女の子がいる。もちろん、あいつだ。

「ねえ、どんな風に書き込んだの?」

「『小柄で泣き虫で母性本能をくすぐらせる超美人な女の子』!」

「…どうりで」

すごく返答に困っているように見える。男のあいつはデリカシーのない厚顔無恥な野郎だったが今は可憐な乙女だ。髪は長めでさらさら、どことなく幼い顔立ちの可愛い同年代の女子。

「…でも、女の子ってなんか新鮮な気持ちね!」

むしろ今までにこんな事はないだろうが、まあ、気に入ってくれててなんだか俺も嬉しい。

「すぐに戻せって言うと思ったが…」

「まあ、せっかくだしね」

顔を赤らめて言う。ああ、なんだか予想はついてしまった。やはり中身はケンゼンな男子だな!


部屋を見回してみた。内装もやはり姿に合わせたようなものに変わっている。なんだかいい匂いがする。外を見ると日はすっかり沈んでいるようだ。時計の針は深夜の1時を指している。

「やば!こんな時間か!」

俺は急いで帰る準備をする。

「今日、泊まっていかない?」

身長の関係から上目遣いで言われる。一瞬ドキッとしてしまった。さすが俺好みを反映させただけあってどストライクだ。

「で、でもお前の親御さんに迷惑じゃないの?」

「今日は両親で旅行行っているの!」

なるほど、どうりで俺が家に上がったときに気配がなかったわけか。

「じゃあ泊まっていこうかな!」

内心ウキウキだ。

「さっそくお風呂沸かすね!」

さっそく過ぎるだろ。まあいいけどさ。

「う、うん!」

そういえば俺はまだこの身体のありのままの姿は見ていない。…なんだか緊張するな。


一旦家に戻り、お泊り用の服や着替えを持ってきた。俺は風呂が沸くまであいつの部屋でゴロゴロと過ごすことにした。

「お風呂沸いたわよー!」

黄色い声が響く。俺はあいつの部屋からお風呂場へ向かう。浴室前にはあいつがいた。

「どっちから入る?」

そう言うとあいつはもじもじしながら言った。

「…一緒じゃダメ?」

「ほぐっ」

変な声が出てしまった。あいつも俺も、仮にも今は女の姿だぜ、理性が持つかどうか…。

「へ、へへ!一人じゃはいれないのかよ!ははは!」

動揺して声が震える。

「なんていうかな、いつもはこうじゃないのに、身体の正確に引っ張られているのかな…」

俺のせいだったか。こ、これは責任を取り一緒に入らなければ!責任と取るために!

「しょうがないなあ!あっはっはー!」

「本当!?ありがとう!」

やっぱり可愛い。


あいつといっせえので服を脱ぐ。お互いのカラダがそれぞれの理想の女性なので、俺もあいつも、今の身体が女の子ではあるが興奮してきてしまっている。

「…いいか?理性は保つようにお互い心がけよう!」

「つ、つまんないけどそれがいいかもね!」

お互い顔が真っ赤っかだ。風呂に入る前なのに。

「よおし!さあお風呂だ、お風呂!」

俺はさっさと済ませてしまったほうがいいと考えた。じゃなきゃ理性が持たない。急いでお風呂に駆け込んだ。あいつも少し遅れて入ってくる。

「ねえ!せっかくだから洗いっこしない?」

中身はやはりあいつだ。思いつきで行動する節がある。

「いや、何か嫌な予感がするし…」

そう言いかけてあいつを見ると目を潤ませていた。

「だ、だめ…?」

中身はあいつだ!そう何度も自分に言い聞かせる。しかし今のあいつは俺の理想の人…。いや、でも…。そんな葛藤が頭を駆ける。悩み抜いた結果、俺の口から出た言葉はyesだった。


「んっふっふっふう!背中見ーせて!」

俺はあいつの言うとおりに背中を差し出す。きっとあいつも行き過ぎたことはしないだろう。こんなに可愛い女の子に背中を流してもらえることなんてもうなさそうだし、いい機会かもしれん。

「じゃあ流すよ~!」

やけに嬉しそうだな。そう思っていると急に胸を触られた。

「ちょっ!ちょっと!」

「ご、ごめん、手が滑っちゃった!」

顔を見る限りわざとではなさそうだが、今のはマズイ。理性が壊れかけた。

「気をつけてよな!」

「う、うん」

もうないよな、もうないよな!?俺は壊れかけた理性の修復を急ぐ。

「…もう…我慢できない」

そんな声が耳元で聞こえた。

「おい!落ち着くんだ!って…んぅっ!」

俺の声はもうあいつには届いていない。経験したことのない感覚が俺を襲う。

「だって目の前にとおっても可愛い子がいるのよ?ねえ!」

「ううっ!お、お願い!落ち着いて!はうぅ!」

頭の中が沸騰しそうだ。抵抗しようにも背後からがっちりホールドされている。細い体のどこにそんな力があるんだ!?

「もっと熱く、激しくするわよ…」

その瞬間だった、俺の理性が完全に崩壊した。


あの例のお泊まり会から2ヶ月近く経った。しかし俺とあいつの身体はいまだ女の子の身体だ。そっちの方がお互いにいいことずくめなのだ。女の子初日にあった俺…ボクのこだわりはほとんど無くなっていた。むしろだんだんと男だった頃の記憶が薄れていっているような気さえする。あいつも都市伝説の検証なんてどうでもよくなっているようだった。

「ねえねえ!今度また泊まりに来ない?」

あいつから電話でお誘いがくる。答えはもちろんyesだ。

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