シンデレラの名前に意味が有る
乳幼児編もう少し続きます
お腹が減って目覚める赤子。
「ンギャーホギャー」泣いて腹が減ったと訴える。
『さっき、オシメだったから今度はお腹が空いたのかしら?』
母が美しい美乳を私に含ませる。
ゴキュゴキュ飲みゲップもしてご機嫌な赤子。
父母赤子の家族団らんは不意の来客によって中断した。
『フラン様母子とも無事な出産安産で安心しましたぞ。お疲れでしょうが初孫の顔を見たくて押し掛けてしまいました』
と言いながら手をワキワキしながら私の顔を凝視する祖父。
『有り難う御座います。御父様早速孫を抱いて下さいまし』
母はウフフと笑いながら私を祖父に預ける。
赤子は祖父の白い顎髭に興味津々。ついつい引っ張っちゃう。
祖父は痛い痛い言いながら嬉しそうだ。
『貴方私にも抱かせて下さいな。孫を独り占めは許しません』
と祖母は祖父から赤子を奪い上手にあやしだす。赤子に優しく話しかける両親、祖父と祖母にあやされご機嫌な赤子です。
そして、和やかな空気をぶち壊すお邪魔虫。
『叔父様叔母様私にも侯爵家の姫様を抱かせて下さい!!』
と甲高いヒステリックな声で叫ばれビックリする赤子。
当然「ギャー」と泣き叫ぶ。
母が赤子を奪い返しあやしますが産まれて日がたってない赤子、ヒステリックな声のショックと香水臭いので具合が悪くなって余計顔を真っ赤にして泣き叫びます。
父は『何しに来たと。読んだ覚えが無いが?』
と香水ババアを睨み付けます。
『申し訳ありません。姫様を泣かせるつもりは無かったのですが。どうしても、乳母になりたかったので叔父様叔母様に口添えして貰えないかと押し掛けてしまいました。私にも子育ての経験者ですからお役にたてると思いましたの』
と香水ババアが言い訳している。
母の胸を堪能しました。そろそろ泣き止みますかね。
あれが、母の言っていた愛人志望の乳母か。確かに香水臭いしけばけばしい。あんなの愛人にしたら悪趣味です。
祖父母を叔父様叔母様呼びしてましたから少なくとも遠縁でしょう。
常識的に考えても初対面で赤子を泣かす乳母は信用できません。
一応大貴族ですが暗殺される可能性有りです。
『ドロテア確かに君は出産経験者だろうが子育ては乳母任せと記憶しているが?』
と祖父が疑いの眼差しで香水ババアを詰問します。
香水ババアは『乳母に手伝って貰いましたが全てではありませんわ』と言い訳します。
『常識的に初対面で赤子を泣かす乳母は無用の長物ですわね。私の前から去りなさい。今後許可なく侯爵家に立ち寄らないで下さる』
と祖母カッコイー。
『そんな、叔母様!!赤ちゃん泣かせたねは反省しています』
と香水ババアは甲高く叫びます。
煩いよ!!せっかく泣き止んだのに涙がウルっとします。
『その甲高いヒステリックな声で叫ばないで下さる?出ていきなさい』
再び祖母カッコイー。取りつく暇も無いとはこの事でしょう。使用人を睨み付けます。
慌てた使用人はギャーギャー言う香水ババアを退去させます。
静かになったのはいいんですが部屋が香水臭い。
『やっと静かになったのう。今後ハゲ鷹な連中が増えるぞ。跡継ぎ問題は考えておるか?』
と祖父が父に尋ねた。
『シンデレラ・シンディ・クラウディア・コンラードと名ずける事にしました。恐らく、シンディは半年前に産まれた王太子殿下の婚約者になるでしょう。年も身分も釣り合いますから』
父よ長い名前です。王太子殿下の婚約者とは未来の王妃ですか面倒くさい。
『まあ、シンデレラが公式な名前でシンディが愛称。そして、クラウディアが未来の夫が呼ぶ名ですわね。シンディちゃん素敵な名前ですね』
母よ呼ぶ名の順番は意味が有るのは解ったが長い名前だ。
『ほう、シンディちゃんか良い名じゃのう。もし、シンディちゃんしか子供ができなかったら跡継ぎ問題はどうするんじゃ?』確かに祖父の言うとおりで父どうするの?
『ええ、考えました。シンディが一人っ子でも王家に嫁がせます。侯爵家の遠縁まで調査しましたが、全ての家で犯罪に加担している。中には中々証拠をつかませない家も有りましたが。いざとなったら爵位を返上してシンディを王家に嫁がせシンディの子供の内一人に継がせます』
父私は二人以上産まなくてはいけないのか。
『深刻な話はまた今度になさい。貴方、シンディちゃんがオネムですわ。そろそろ、お暇しませんこと』
『おお、可愛い寝顔じゃのう。今度はお土産持って来るからのう』
祖父祖母お土産期待しているよ。むにゃむにゃ眠い・・・・
『父上母上孫の顔を見にいらっしゃて下さい。今度は泊まって下さい』
『御父様御母様御構いもできなくて申し訳ありません。またシンディちゃんと遊んで下さいませ』
父母今度はゆっくり祖父祖母と遊びたいから泊まって貰わないとね。
シンディちゃん限界です母の胸に顔を埋めて熟睡します。