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シンデレラの両親結婚に関するあれこれ

私はシンデレラ・シンディ・クラウデイア・コンラード侯爵令嬢だった。私は本の少しだけ前世の記憶がある。

性別は女性に高等教育を受けた記憶だけ。知識だけ覚えている、前世の家族や友人の事は覚えていない。

私は神に感謝している、前世の知識を与えてくれた事を。でなければ、今世を生き抜く事はできなかっただろう。私の波乱万丈な人生を此処に綴ろう。私は物心つく頃には歪さを感じていた。

父は古く歴史ある侯爵家、母は先の王弟殿下の娘であり公爵令嬢の身分を持つ列記とした王族である。

今の王と従兄で母は妹のように可愛がられたようだ。

父の侯爵家は一代派閥を築き王家でさえ無下に扱え無いほどの権勢だ。特に父の侯爵家の分家筋は侯爵家の権力を後ろ楯に悪どい事をやりたい放題だ。

父自信は王家に忠誠心はあるのだが・・・・

父は身分違いの恋をした。

平民に近い身分の侍女に恋をし、王家の血を欲した侯爵家は激怒し侍女を無一文で追い出した。それでも、怒りが納まらない侯爵家は追い出した彼女の実家を破産させ彼女の父は自殺に追いやり彼女の母や妹は娼館に売られ幼い弟は男娼に売られ、近い親戚達に「おまえが、侯爵家の令息に媚を売ったから破滅させられたんだ」と責め立てられ奴隷の身分に落とされ追い出された事を知った父が探し当てた時にはもう遅かった。

もう、全てが手遅れだった・・・・

何人もの男に春を売り父親の解らない子供を何度も卸し身も心みボロボロになっていた。

かつて、愛した人は「おまえが私を愛さなければ不幸にならず幸せになれたのに・・・私が不幸になったのはおまえのせいだ」と呪詛の言葉を浴びせ父の目の前で自害した。

誰のせい?

彼女のせい?

父のせいで彼女は不幸になった。

祖父母は悪くない。

貴族として身分をわきまえない侍女を無一文で追い出しただけ。分家筋の者が制裁をすることが解っていて追い出した。

父は彼女を愛人でなく王家の血を引く姫を差し置いて正妻にしようとしたから。

王家に泥を塗る行為。

父の一族全てが非難され少なくとも今後100年は冷遇されるだろう。

恥知らずな家系だと事あるごとに噂される。

時期を見て彼女を愛人にすれば破滅せずにすんだのに・・・・

失意の中父は一族を両親を憎み恨むようになった。

そして、母と結婚した。

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