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プロローグ

「つまらない…な。」

ぼそりと呟く。

久しぶりの休日、発売日前からチェックしていて、それなりに期待していたゲームをしているにもかかわらず、何処かが冷めてしまっている。

ゲームの出来が悪い訳ではない。むしろ十分に期待していたレベルに達している。

だが、満たされてはいない。むしろ続ければ続ける程に冷めてしまう。

いつからだろうか?こうなってしまったのは。ゲームだけではない。小説や漫画、アニメといったものも、少しずつ少しずつ熱中できる時間が少なくなってきた。

最近では、開始してすぐに「冷め」てしまうことも多い。

「ふう・・・・」

ため息を吐く。

まだ初めて一時間も経っていないゲームのコントローラを置く。

忙しい仕事、ようやくの休み、だが熱中できるものがない。新しい何かをしたいとも思えない。

「年をとった、と言うことなのかな。…言いたくはないけど。」

気がつけばもう30歳を過ぎ、かといって家庭を持っているわけでも、恋人がいるわけでもない。気の置けない友人はいるが、いつもつるんで外に行くほどでもない。

“することがなく手持ちぶさた”にもかかわらず、“やりたいことがない”苦痛。

“精神的な充足を得たい”にもかかわらず、“得るための手段”がない故の軽い絶望。

「寝るか・・もったいないけど」

せっかくの休日を寝て過ごすというのもなんだかもったいない気もするのだが、やりたいことが何かあるわけでもない。

寝て体力を回復させるのも悪くない手段だろう。実際には寝たいわけではないのだが、無理やりにでもそう思い込むことにして、片付けるためにまずはTVの電源を切ろうと立ち上がったとき、今まさに消そうとしていたTVから強い白の光が放たれた。

「うお!・・なんだっ!?」

白い光はあっと言う間に部屋を覆いつくし、それはまるで太陽でも直視したかのようで、とても目をあけてはおれず、目を閉じた。

この手の小説がもう何番煎じになるかわかりませんが、よろしくお願いします。

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