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元社畜、異世界転生ギルドで過労死寸前。 それでも「普通じゃない」と言わずにいられなかった  作者: naganaga


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5/6

第5話 小さな改善、大きな波紋

主人公は、特別な才能もチート能力もありません。

過労で倒れかけたことがある、

どこにでもいる普通のサラリーマンです。


ブラックすぎる異世界ギルドで、

「それ、普通じゃないですよね?」と

思わず口にしてしまったら――


その世界で、

“気づいてしまう人間”は、どう扱われるのか。



ギルドの朝は、今日も慌ただしい。

レイは書類の山を前に、少しでも効率よく改善案を通そうと頭を巡らせていた。


「君の責任で」と、上司の冷たい声が耳に刺さる。

レイは小さく息を吐きながらも、心の中で反論の言葉を準備する。


そのとき、ナーミが休憩スペースに小さな箱を抱えて入ってきた。

「これ、家で飼っている猫です。最近、冒険者たちのストレスも多いみたいなので…」


箱から出てきた猫はふわふわと身を丸め、まるで居心地のよい場所を探すように休憩スペースの片隅に落ち着いた。

冒険者たちはその姿に思わず笑みをこぼす。

「わ、かわいい…」と自然と笑顔が広がる。


片付けをしていた冒険者のひとりが、ぼそりとつぶやいた。

「毎回鍋を作るだけで味気ないんだよな…焼くだけ、煮るだけじゃ飽きる」


ナーミはすぐに優しく声をかける。

「それなら、少しハーブやスパイスを持ち歩くだけで、味も香りも変えられますよ。栄養もきちんと取れます」


冒険者は目を輝かせてうなずいた。

「なるほど…これなら野営でもちょっと楽しくなりそうだ」


レイの心にひらめきが走る。

「温かくて香りもよく、持ち運べる…ギルドの冒険者も職員も喜ぶはずだ」


ナーミは猫の背中を撫でながら微笑む。

「ふふ、これで少しは仕事もはかどりますね」


最近、ナーミは書類整理や冒険者対応もスムーズになり、体を動かす機会も増えていた。

そのおかげか、以前よりもすっきりとした印象になってきている。

同僚の女性職員がふと笑いかけた。

「ナーミさん、動きやすくなったね。接客もずっと柔らかくなった」


だが、上司の視線は冷たく光る。

「本当にそれで問題ないんだろうな、レイ」


その一言に、ギルド内での改善案に小さな不安が残る。

猫の小さな仕草が、今日のギルドの雰囲気にどんな影響を与えるのか。


次の瞬間――冒険者たちの声と共に、誰も予想しなかった事態が動き出そうとしていた。

誰もまだ気づいていない――。


********************

※更新は1日〜2日に1話を目安にしています。

是非感想などありましたらお願いいたします。

皆様の面白いがモチベーションに


⚡次回、第6話予告⚡

レイの小さな改善策が、ギルド内で思わぬ波紋を広げる…!

冒険者の野営で試されたハーブ・スパイスセット、ナーミの健康改善、猫の小さな事件――

「えっ、こんなことになるの!?」と思わず声が出る展開が待っています。

お楽しみに!

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