第二章:薬草採取と新たな発見
リオは、ギルドの依頼掲示板の前で立ち尽くしていた。
「また薬草採取か……」
あの事件から何ヶ月も経ち、リオはギルドで地道に生活を続けていた。しかし、どの依頼も低レベルの仕事ばかり。戦闘力がほぼゼロに等しいため、大きな依頼は任せてもらえない。
「まぁ、雑魚敵殲滅魔法なんて、大した役に立たないからな……」
リオは呟き、依頼書を手に取った。だが、そんな地味な日常にも慣れ始めていた。雑魚敵を一掃する能力があるため、薬草採取のような簡単な仕事は効率的にこなせた。
森の中、リオはすぐに雑魚敵を殲滅し、薬草を手に入れる作業を始めた。彼の魔法は周囲にいる全ての雑魚敵を一瞬で消し去ることができる。しかし、何かが変だった。
「おかしい……確かにここに薬草があったはずなのに、いくつか消えてる?」
リオは不思議に思い、もう一度周囲を見回した。すると、自分が使った魔法の範囲内にあった草が、ごっそり消えていることに気づいた。
「これは……毒草か?」
その瞬間、リオの頭に閃きが走った。自分の魔法はただ雑魚敵だけを倒すものではなく、もしかしたら毒性を持つものにも効果があるのではないか?
「これもしかして、毒草の成分だけを消せるかも……」
思い立ったが吉日。リオは早速毒草を手に取り、実験を試みた。結果は成功。魔法を使って毒草から有害な成分を消し去り、無毒化した草を手にすることができた。
「これなら、直接摂取できる……!」
リオは喜び、MPを増やすための草の毒性を取り除き、それを食べてみた。数日間、ひたすらこの作業を繰り返すうちに、彼のMPは驚くほど成長していった。
ある日、リオはギルドで顔なじみの冒険者たちと一緒にパーティーを組むことになった。
「リオ、君の魔法は面白いね。雑魚敵を一掃できるのは助かる」
リーダーのグレッグはそう言い、リオを歓迎してくれた。パーティーに加わることは久々で、リオも期待していた。しかし、任務をこなす中で問題が発生した。
リオが魔法を使うと、敵だけでなく素材や貴重なアイテムも一緒に消し去ってしまうのだ。討伐後、報酬となるはずだったモンスターの素材が跡形もなく消えてしまい、メンバーたちは困り顔だった。
「リオ……すまない。誘っておいてこんなことを言うのは申し訳ないが、君の魔法だと素材が全部消えてしまう。これじゃ、仕事にならない」
そうして、またしてもリオは追放されることになった。
「やっぱり……俺の魔法は厄介者か」
一度は仲間ができたかと思ったリオだったが、再び孤独に戻ってしまった。