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Ex machina  作者: 峯田 青葉
1/1

Copy+1

「これ、なにが面白いの?」

「さぁ?俺たちみたいな学生がこんなことしたって一円にもならないのにな。そもそも俺たちみたいな幽霊部員が面白さ求めちゃだめだろ。」

芸術爆弾魔のオッサンも真っ青になるくらい汚いキャンパスの前に座る二人組。デッサンも明暗も何もかも知ったこっちゃない二人組+美術の先生がなんか妙に日本のものとは思えない程のでかい教会で(あれ?そもそもこんなところに教会あったっけ?)絵になんか興味ないことが先生にばれたことをっきっかけに特別講習会が行われていた。先生は今

「おれの芸術センスが開花した!」

とか言って俺らほったらかしでずっと絵に夢中(開花してないのに先生やってたのかよ....)

教会には女性が座っている。俺達とは関係ない、見た目的に高校生くらいの美しいといえる人だった。宗教に興味あるのだろうか?

「しかし今時キリスト教徒っているんだな。昔は普通だったらしいけどあの様子じゃ病んでるわけじゃ無いのになんだって信仰心なんか持ってるんだ?」 

友人の疑問。

「別に病んでる奴だけがキリストにはまっているわけじゃない。そして信仰心って言うのも別に今じゃ廃れていってるわけじゃないだろ。例えば子が親を慕っているのも信仰心だし、男性や女性が恋人のことを愛しているのも立派な信仰だよ」

「多分お前は信仰の意味を根本から間違えてる。ん?おい、女がなんかよくわからんオッサンと話してるぞ!ナンパか!?」

「うるさい!教会で大声出すな!そしてここでナンパするなんて話、どんなコメディアンでも思いつかねーわ!もっとましな話を_________」

銃声が二発、即座に俺と友人は銃声がする方へと体を回転

そこには今まで見たことない光景____

死体が二体転がていた。

この瞬間今までの思考が崩されていく

自分の描きかけの絵

ここに連れてきた先生への恨み

友人への呆れ

遊んでる生徒への嫉妬

全ての思考が崩れ去り今の思考がこの二体の死体とただ茫然と立っている女について頭を回す

二体の死体は今までナンパ容疑がかけられていたサングラスかけたオッサンもう一人は同じサングラスをかけた社会人っぽい女性、オッサンその手にはナイフが女性の手には斧が握られている。叫ぼうとした矢先に女が俺に向かて喋りだした。

「あぁ君喋らなくていい。どうせいつも次聞くセリフなんか全部似てるし。

うわーとか、人が、人が死んでいるぞ!とかそれくらいしかないから。」

「おい!」

女に向かって怒鳴り声が聞こえたので声の主を探ると真っ黒なスーツを着たレザボア・ドックス風のアメリカ人っぽい男性に行き着いた。

「おっ、今日は珍しく早くかたずいたね、ミア。なに?今日は奥さんと食事にでもいくの?それとも夜のお供とか?」

女は自分を怒鳴りつけてきた男と親しげに話している

「そんな高校生と先生の妙な友達関係みたいな会話繰り広げようとすんのはやめろ。あと俺に奥さんいねぇし、恋人もいない!」

「馬鹿な!もう来年で三十歳だと言うのに!?もしかしてあなた中学高校の時に俺は彼女いらねぇし、結婚もしないとか言ってそれを貫いてきたひとですか!?同情しかねー」

「おい」、

声を漏らす

「黙れ!このクソガキ。いいから死体を調べるぞこいつがコピーかオリジナルか調べるんだ。大体今二発撃ったスナイパーだって本当は撃ち殺したいのは_____」

「おい!!!!!」

今度はこっちの番だ。こっちだって我慢の限界だ。聞きたいことも山ほどある

「なんなんだよこれ!!!なんで二人も死んでいるのにあんたらは平気で喋ってるんだ?あんたらは一体何者なんだ!?なあ?なんで俺ばっかり話してるんだ?

皆もなんか____。」

あれ?そういえばさっきあの女”君”って言ったか?なぜだ?ここには友人と先生も___

試しに友人のほうを向いてみる。誰もいない。さっきまで話していた友人も先生もいない

「今まで色んなリアクションを見たり聞いたりしたけど質問攻めにするのは新機軸だな。いい経験だったよ。」

ごちそうさま。なんて言うさっきの俺の叫びに微動だにしないこの女

「お礼に答えよう最近この街でニュースにもなっている謎の連続猟奇殺人事件あるでしょ?あれの犯人この死体だから。話しかけてきたお爺さんはともかく女の不意打ちは流石にビビったよ。」

「______?」

聞いた事ない。

新聞は見ている方だと思うがそんなニュース見たこともないし聞いたこともない

「あれ、知らない?なんてこった。ここにミアより酷い情報弱者がいたなんて、いくら自由な国だからって情報は定期的に詰め込んだ方がいいよ。」

「お前も人のこと言えないだろ。この前だって、敵の情報ろくに見ずにまぁまぁ苦戦してたのはどこのどいつだ?」

「……………まぁそんなことよりも私たちは死体調べるから、これでも読んで情報インプットして。話はそれから。」

そう言って女は俺に新聞を渡す。ぱっと見見たことない新聞だった。


ルカに新聞を渡したあと私はすぐにミアの元に戻った。

正直言ってあの少年は今ここで殺してしまってもいい。しかし、何か面白そうな雰囲気を出している。

「さて、始めますか!」

私はまず二体の死体の撃ち抜かれた部分を見た。その頭には見事なヘッドショットが撃ち込まれていた。スナイパーめ、こんなんじゃ分かりにくいじゃないか。

私は女の死体の頭の中身を手で探り出す。グチュグチュとした気持ち悪い音がなる。

こういう所を丁寧に作るのがあいつのこだわりなんだろうそれとも私に右腕を奪われたあいつのせめてもの嫌がらせか……

そんなこと考えてたら手に何か硬い感触があった。

「おっ、あった。オリジナルであってくれよ~。」

そこそこの期待を寄せてボタンを押してみる。結果は……コピーだった。

「なんだ、外れか。」

「ねぇミア!また外れだったよ!」

「奇遇だな俺もじいさん調べたけど外れ。なぁ、やっぱり皆コピーじゃないのか?今までやったやつ皆コピーだったろ。やっぱり本物は普通に生きて、お前の腕を狙って銃の標準を合わせようとしてるとか。」

「そうかな?でも念のためこれからも調べとくよ。ミアとスナイパーは、もう帰っても良いよ。私はこの少年といろいろ話すから。」

「スナイパーなら、とっくに帰ったよ。俺もこの後暇じゃないからそうする。」

ミアとスナイパーが帰ったあと、私は少年に色々話した。


「まず君の名前を聞こう。話やすいから。私はアイリ。君は?」

この顔は日本人なのに名前はThe外国人の名前アイリは俺に馴れ馴れしく話し掛ける。

「俺はルカ、写見 ルカ」

俺の名前を聞いて気味の悪い笑みを浮かべたあと質問を俺にしてきた。

「まず1つ目新聞読んだ?」

「まだ。あんたらが死体の脳に手を突っ込んでるのを見て、読もうとした手を止めた。」

「なるほど。次はこっちの番だね。知らないようだから言うけど、この街は猟奇殺人事件が多発している。その犯人がこの死体。と言ってもその一部なんだけど。」

一部?

「まぁ簡単に言うとこいつらは人間じゃない。ある科学者が大量に作った生きた人形つまりオートマタって言うこと。」

普通に信じられない。そんなSFみたいなこと、信じられなかった。

「何か証拠はあるのか?そこに転がった死体は、どう見たって血を出した人間にしか見えない。」

「わかった。実は言うとこの人形の共通点としてどっちもサングラスを掛けているんだ。」

言いながら女は二体の死体が掛けているサングラスを取り外す。その目は白でも黒でも赤でもなく、なかった。色とかではなく、目自体が、なかった。

「彼らは目がないから、基本サングラスを掛けて人形社会に溶け込んでいる。と言っても、ただ歩き回って獲物を探すだけなんだけど。」

「そして私達は何者なのかと言うと、説明しづらいけど元はあいつらを倒すために、国が組織した公的な組織だったんだけど、国の規定から目を背けるために私が組織した非合法な組織。名前は特に決まってないんだけど。」

こいつの言ってることがますます現実離れしてくる。日本っていつからSF小説の舞台になったの?

「仮にその話が本当だとして、なんであんたらは非合法に組織を作ったんだ?合法の組織に入ったほうが楽なはずろ。」

なんか理由があるのは確かだが、少し気になった。

「それは私自身の問題なんだけど…」

そう言いながらアイリは背を向けて服を脱ぐ。

そこに写ったのは裸だった。だがよくよく見ると、その裸は少し透けている。その透けた裸の中には一言で言うなら機械のようなものがあった。

「私は、この死体と同じオートマタで、合法的な組織に入れない。さっきのミアやスナイパーも同じではないけど訳ありのやつが多い。」

服を着るアイリに俺は問う。

「なんであんたもロボットなのに、人間の味方をするんだ?それも非合法な組織を作ってまで。」

それはねとアイリが言いかけた直後死体の方向から物音がした。

死体の方向を見ると、サングラスを外され、目のない死体だった女が斧を持ちながらこちらを見ていた。

この瞬間アイリが言っていたことが半信半疑から本当になった。さっきまで死体で脳に手を突っ込まれた死体が簡単に立っているはずがない。

「あれ生きてた?倒したはずだったんだけどなーやっぱミアとスナイパーに帰ってもらうんじゃなかった。」

そう言いながらアイリは服のポケットから針を取り出しそれを自分の腕に刺した。その腕からはオイルが流れてる。アイリが同じロボットならその赤色の液体は血ではなくオイルなはずだ。

するとそのオイルは変形し二本の刀になる。そのうちの一本は俺の方に投げられた。

「危ないからそれ持って下がってくれる?私が倒すから。」

そしてその刀をアイリは左で持ち、獲物に向かって走る。

その走り方と刀の構え方は手慣れてる感が凄かった。

元死体のやつも斧を片手で持って獲物に向かって走る。

死体の方はゾンビみたいな走り方をしていて、斧を乱雑に振っているだけ。多分アイリの方が勝つだろう。

刃物と刃物がぶつかり合う音が聞こえる。そして見るだけでわかった。元死体の女は力が強い。今刀で押し合っているアイリはかなり苦戦しているような顔で相手を見ている。加勢した方がいいのか、それともただ見ていればいいのか……どっちにしろただの高校生である俺が行っても足手まといになってしまうかもしれない。しかし、俺は今にも走り出しそうな気持ちになっている。早く走りたい。早く!なぜだろう………

でもまだだ。まだその時じゃない。 

早く、早く、早く、早く、早く、早く、早く、早く、早く、早く、早く、早く、早く、早く、早く、早く、早く、早く、早く、早く!!

俺の口元にはだんだん笑みが浮かんで来る。なんでだろう?今まででこんなことなかった。今までで感じたことなかった。その時アイリの刀が押し負け、刀が折れ、その勢いでアイリの左腕を、切る。

今だ!!!! 俺は刀を両手で持って初めて、教会内を獲物に向かって走る!

「何してるの!?な早く下がって!」

アイリの苦しそうに呼ぶ声を無視して獲物に向かって力いっぱいに刀を振り下ろす。刀の持ち方なんか知らないし、何より、それ位の力がないとアイリの二の舞いになってしまう。しかし相手も黙っていない。相手も乱雑に斧を振り、また刃物どうしの押し合いになるしかし、アイリの時とは違い、完全に互角、いや、俺の方が少し勝っていた。あれ、何でだ?

なぜ俺は少し勝っている?でも今はいい。とにかくこの元死体をまたスクラップにすれば考えればいいこと…!

俺の笑みは生まれてから多分一番最高調に達している。

こんなに嬉しいことは今まででなかった、今死んでもいいくらいだ。

でも本当に今死んだとしての後悔はこの嬉しさの出どころがわからないこと。

少しずつ刀を相手に押し付けている俺は勝利を確信する。

しかし、俺は少し甘く見ていた。今戦っている相手は、人間でも、動物でも無い、機械人形だったと

元死体の自分の斧を持ってる手とは逆側の腕から小さいナイフが出てきた。元死体はそのナイフを掴み、俺に向かって振り下ろす。

「ぐっ……!」

自分の肩に初めてナイフの痛みが走る。

痛い。そしてピンチだ。今俺は両手で刀を持って、やっと少し勝っているんだから、片腕がナイフにより、弱ってしまった以上、勝つことはできない……!死んだ。でもなぜか力は弱まらず、ずっと少し勝っている。

なぜだ。肩をナイフで切られて、力は絶対弱まっているはずなのに!まぁいい。でもどうしよう。少し勝ってはいるが全然相手に刀が刺さる気配がない。このままだと永遠に俺は、このロボットとこうやって刀を押し合っていなければならない。どうしようかと思う状況の中、考えたのは、どういった原理か知らないが、オイルで生成するなら、せめて刀じゃなくて、銃だと良かったと思ったことだ……。

オイル?そういえばさっきアイリは、血のような赤いオイルを本物のような刀の形にしていた。つまり、できるかもしれない!そうしないとアイリは生きれたとしても、俺が死ぬ…!


何が起こったのか分からなかった。訓練した私の時は押し負けたのにルカは少し勝っている。

なぜだ。見たところ容姿的にも普通の学生って感じがしており、さっきまで絵を描いていたから体育会系って訳でもない。じゃあどうして少し勝ってる?

「おい!」

ルカの声。

「さっきお前、血を変形させてたよな!?じゃあ一回液体に戻してそっからすぐ刀に戻すことは可能か!!?」

普通にできるが、なぜそんなことを聞いてくるのか分からない。

「できるならやれ!俺が死ぬ!!」

とにかく今はやるしかない。

私は、自分の体の中のオイルを好きな形に変形させることができる。

個体でも液体でも何でもだ。

液体に戻す。そうなると液体になったオイルで出来た刀は斧をすり抜ける。全て察っしたとき、すぐに刀に戻す。

その切っ先は相手より少し速く、はコピーの体を切り裂いた。切り裂いたときの反動で体が傾きルカのポケットにあった新聞が空中に飛ぶ。

「やった……。」 

ロボットを殺し、多分本当に死体になったロボを見てこう思った。

殺した。ロボットとはいえ、人の形をしたやつを殺した。ロボットなのになぜか刀で切った感触はとても人間らしかった。

「君凄いじゃん!まさかあのときに、あんなこと思いつくとは。以外とこっちの世界の才能あるんじゃない?」

いい感じに褒めてもらえた。

お世辞がほとんど無さそうな褒め言葉だった。

「ありがと。でもこの日本でオイル製とはいえ刀を持ったってことは銃刀法違反かな?とりあえず倒せてよかったよ。」

俺が言うと、アイリは疑問を持ったような顔でこっちを見た。

「ニホン?」

え?

「ニホンってどこ?」

その時空中から落ちてきた新聞が俺の顔を横切る。その一瞬見えた新聞の文字は、日本語でも英語でも他の言語でもない、なんて描いてあるか分からない、地球にあるはずの無い文字だった。






作品を読んでくださってありがとうございます。

面白いと思ってくれたら幸いです。

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