一章 終わりの始まり
世界を統べる神に就職した少女。世界の運営という休みなしのブラックな仕事についた彼女のほのぼの世界運営。
この世界には7つの星がある。ここでの世界というのは私たちの感覚でいう宇宙みたいなものだ。神になると生きてた世界が小さく見え、未知のものがより身近ななものになる。
あ、どうも、申し遅れました。私は7つの星を統べる神、『セカイシン』です。
私はとにかく忙しい。セカイシンを引き受けた日から生活は180°変わった。私の仕事は『世界を運営することだ』
徳を積んでいる人に幸運を与えたり、努力しているひとを報いてあげたり、はたまた悪いことをしている人には罰を与えたり…
やることをあげればキリがない。それが世界を運営することなんだ!
一番気をつけなければならないことは世界が滅ばないようにすることなんだ。特に人類とかいう私の故郷の星はよく滅んでしまう。とにかく地球とかいう星は危険な星なんだ。私がセカイシンビギナーの時はよく滅ぼしてしまった。平和なるように世界終末時計の針を戻してたら(物理)その会場にミサイルが飛んできたりしてね。ほんと世話がやけるよ。
ただこんな全知全能の私でも変えられないものが一つだけある。それは自分の運命だ。つまり、あいつに幸運をもたらしたいと思えば明日には宝くじを当てさせることができても、私自身が当たることはない。ブラックジャックをすればひたすらディーラーがブラックジャックを出すし、異世界でドラゴンを倒して勇者になろうと出張したら、気づいた頃には一階層でモブをやっていたりする。
まぁでも私が直接行って問題を解決することはそうそうないから特に困らないけどね。現地のやつを突貫させるからね。
っと始業のベルが鳴りっている。私はそろそろ行くね。セカイシンの朝は早いから!
続きは暇な時にかきます。