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優秀な人が生き残ったワケではない(みんなで一緒に生き残った人類)

恐竜の時代でも、一種類の生物が繁栄していたワケではありません

まさに人類は地球始まって以来、最も繁栄した生物です

なぜ人類はこんなに繁栄できたのでしょうか?


最終回は人類が大繁栄した秘密にせまります

今や地球で一人勝ち状態の人類

過去に大型生物でこれだけ繁栄した例はありません


その理由は様々ですが、人類にはひとつ重要な特性があります


人類が持っている重要な特性、それは他人を助けることができることです




群れを作って生活する動物はたくさんいます

特に草食動物は多いですね


草食動物が群れを作るのは、肉食動物から身を守るためだと言われています


1匹でいると狙われるのは自分です

自分しかいないのだから当然ですね


しかし群れにいれば誰かが狙われますが、数が多ければ多いほど自分が襲われる確率は下がります

簡単に言えば、誰かを犠牲にして助かるのです



でも、これはこれで有効な方法でした

これにより、逃げ足が遅い個体は淘汰されるため、より足が速い個体が生き残りました


そして当然ですが、子供や年寄りは狩られてしまいます

早く成長して走れるようにならなければなりません

歳をとっても脚力は衰えないようにしないといけません


だって、ライオンに襲われても、誰も助けてはくれないのですから




ところが人類は違いました

仲間を助けたのです


エサが取れない仲間にもエサを分けました

逃げ足が遅い仲間を守りました

ライオンに襲われた人がいれば、命がけで助けに行きました



エサを取るのも苦手、逃げ足も遅いのです

当時の人類としては、とても優秀とは言えない人たち

きっと助けてもらえなければ、淘汰される人たち


そんな人たちも助けたのです





以前、重度障害者を大量殺害した事件がありました

犯人は「社会に役に立たない」ことを犯行動機としていました


つまりこの犯人は、役に立たない人、優秀ではない人は淘汰されるべきだと主張したのです




先ほどの草食動物のように、自然淘汰されるのが自然のしくみです


足が遅ければ生き残れない

優秀でなければ生き残れない


それが自然淘汰です



しかし、人類は自然淘汰にあらがいました

助け合うことで、淘汰させなかったのです


実はこれが人類が大繁栄した理由なのです





自然淘汰がどんどん進むと、それに特化した個体ばかりになります

先ほどの草食動物の例だと、足が速い個体ばかりになります


自然淘汰され、環境に適応した個体は、ある特定部分だけ特化した進化となり、多様性が失われていきます


ちなみに進化は後戻りしません

長くなったキリンの首は、もう短くなることはありません

鼻が長くなった像は、どんなに進化しても短くはならないのです


行き過ぎた進化は先細り、環境の変化に対応出来なくなります

進化とは袋小路なのです



しかし人類はそうしませんでした

狩りが苦手でも、足が遅くても、見捨てず淘汰させず、みんなで助けたのです



このエッセイで何度も言っています

最初から読んでいる方は、もうお分かりですね


多様性が失われると、次に待っているのは絶滅です



助け合うことにより、人類が多様性を失うことはありませんでした


ありとあらゆる人が生き残ることができました


環境が変わっても、生活様式が変わっても生き残ることができました


もう狩りの必要がなくなっても、農耕が始まっても、誰かを見捨てたりしませんでした


色んな種類の人種がいることで、多様性が失われなかったことで、疫病がまん延しても全滅はしませんでした


みんなで生き残る、助け合うとはとても重要なことなのです


役に立たないから、優秀ではないから死んでもよい、という考えは、とても独善的で危険な考え方なのです




役に立つか立たないか、優秀かどうかは誰かが勝手に決める事ではありません


優秀ではない人が、今後一生役に立たないなんて言いきれないからです

その人の子孫が未来永劫、末代まで優秀ではないなんて言いきれないからです



優秀さとは、ある一方から見た場合の特長でしかありません

環境が変われば、ルールが変わってしまえば、その優位性は失われてしまうのです


もし人類が助け合うことをせず、狩りが得意な人だけ生き残っていたら、今の繁栄はなかったでしょう


狩りができない人を「優秀ではない」という理由で見捨てていたら、人類は多様性を失い、もう絶滅していたかもしれません



それはこれからも同じです

人類が今後も繁栄するためには、誰かが勝手に決めた優秀さで淘汰させてはいけないのです


みんなで助け合わなければ、その先に待っているのは絶滅です




そんな事よりも、優秀さで競うよりも、多様であること、自分は他人とは違うということの方が重要です

誰かと同じにする必要は、まったくないのです






「私は人を助けたことなんてない」という方もいるかも知れません

でも、そんなことはありません

人は知らずに人を助けています



私は多くの人に助けられながら創作活動をしています

応援コメントはもちろん、1つPV(閲覧数)が増えただけでも、とても嬉しいものです


そう、私は今あなたに助けられました

とても感謝しています



だって、ここまで読んでくれたのですから…




さて、これにてこのエッセイは完結です

生命の誕生から人類繁栄まで見てきました

納得感ありましたか?(^◇^;)


最後にこのエッセイで生まれたキャラ「イブちゃん」からお別れのご挨拶です


読んでいただいて、ありがとうございました(*゜▽゜)ノ



挿絵(By みてみん)




もしも僕が死んでしまっても

君には生きていてほしい

僕がいない世界は想像できても

君がいない世界など想像できないから

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