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なぜ女と男がいるの?(性別誕生の秘密)

地球上の多くの生物には性別があります

なぜメスとオス、女と男という2種類いるのでしょうか?

第2回目は性別誕生の秘密にせまります

なぜ女と男がいるの?(性別誕生の秘密)



挿絵(By みてみん)




地球上には多種多様の生物がいます

人類が確認している数は約175万種

その中で性別を獲得した生命は多様化し、様々な形態に進化しました



この性別は、進化においてとても重要なシステムだったのです





最初の生物が子孫を残す方法は、細胞分裂でした

分裂して自分のコピーを作る

単純ですね



そのうち細胞たちは、数個程度で集まり協力するようになります

1つの細胞より集まって協力したほうが、より生き残る確率が上がりました


細胞が数個集まって協力しているだけなら、個々で分裂してても良かったのですが、どんどん数が増え複雑化し、各細胞が役割分担するようになり、何百、何千、何万の細胞が集まる多細胞生物になると、もはやその集合体で1つの生命体です


そうなると、個々がバラバラに増える細胞分裂で子孫を残すことが難しくなりました



そこで生殖細胞を作ることにしました

生殖細胞にはどんな役割の細胞をいくつ作ればいいのかプログラムしておきます

そうしておくことで、1つの細胞から多細胞生物に成長できるようにしました


しかし、ここで絶滅の問題が発生します


環境に適応し、どんなに繁栄して数を増やしても、その環境が変化してしまうと優位性は失われ、あっという間に絶滅してしまったのです


絶滅のリスクを避けるためには多様性が必要です

しかし自分の分身を残すだけでは、思うように多様化できません

そこで、より多様化しやすくするために、他の個体と遺伝子を半分づつ受け継ぐ方法がとられました


多様性を維持するために、自分の遺伝子と相手の遺伝子を半分づつ受け継ぎ、新たな個体として産まれるのです


これにより、多様化しやすくなりました





ところで、その頃の生物はすべて海の中で生活しています

当然繁殖行動も海の中です


海の中で自分の生殖細胞(卵)を1つ放出します

相手も1つ放出します

うまいことくっついてくれればいいのですが、海の中は水の流れがあるので、失敗も多い


それにこの方法だと、1回の繁殖行動で一体しか産まれません


効率を良くするために、卵をたくさん放出したい

しかし、1度にたくさんの卵を放出すると問題が発生しました


放出された卵は、同じ親から出てきた卵なのか、相手の親から出てきた卵なのか区別がつかなかったのです


くっついてみたら、同じ親から出てきた卵だった!なんてことが頻繁に起こりました


コレでは当初の目的の多様性が失われてしまいます、本末転倒です



そこである生物は考えた


「生殖細胞を2種類にすればいいんじゃね?」



Xの種類はX´の生殖細胞を作り

Yの種類はY´の生殖細胞を作る


そしてX´とY´だけがくっつくようにしました

X´どうし、Y´どうしはくっつかないようにしました


これで『最低でも自分以外とくっつく』システムが出来上がりました

このシステムを採用した生物は、より多様化し爆発的に進化していきます


後にそれは「メス」と「オス」と呼ばれるようになり


人はそれを「女」と「男」と呼ぶようになりました



自分の情報を半分受け継ぎ、愛した人の情報も半分受け継いだ、新たな個体として産まれる


それが子供です




最初は多様化するために考えられたシステム

それが、子供を愛し、異性を愛し、人を思いやる気持ちができるまでに進化したのです



違う場所で産まれ、違う人生を歩んで他人同士だった2人

ある日2人は出会い、恋をします

そして永遠の愛を誓い、家族という新しいコミュニティを作り、新たな生命、子供が産まれます


その子供も成長すると、ある日出会います

そう、最愛の人に出会うのです




私はよく恋愛モノを書きます


それは人を好きになる、愛するようになることは、とても素晴らしいことだと思っているからです





性別誕生の秘密でした


ドラゴンボールのブルマがナメック星人を見て言います

「男と女がないなんて、つまらない!」

私もそう思います(*^。^*)

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