生命の誕生と進化の奇跡(出会えたことは奇跡だ)
この地球上で誕生した生命は今、驚くほど繁栄し、地球を生命あふれる星にしました
第1話は、誕生した生命が奇跡のシステムを獲得するまでの考察です
生命の誕生と進化の奇跡(出会えたことは奇跡だ)
今の地球は生命であふれています
海にも川にも山にも生物がいます
でも、今のところ宇宙で生物が確認されている星は、私達の地球だけです
まさに奇跡の星ですね
以前は生命が誕生するのはとてもマレなことで、地球だけで奇跡的に誕生した、と言われていました
しかし最近の研究者の間では、生命の誕生はそんなにマレではなく、宇宙のあちこちで誕生しているのではないか、というのが主流になっています
火星や木星の衛星でも生命が誕生しているかもしれない
夢が膨らみます
しかし、ここで言う「生物」とは私達が普段目にするような大型の生物ではなく、顕微鏡でしか見えないような小さな生物のことです
仮に生命が誕生しても、大型の生物になるのは大変なようなのです
地球が誕生したのは今から約46億年前
そして化石の研究から、最初の生命の誕生は約38億年前と言われています
化石で分かっているだけで、地球誕生から約8億年です
意外とすぐに誕生しています
宇宙が生命に溢れているのではないか?という根拠は、ココにあります
しかし、ここからが長い
大きくなるための必須である多細胞生物
これが誕生したのは、約9億年前です
つまり約30億年近くの長い間、生物は小さな微生物から脱却できなかったのです
おそらく、誕生と絶滅を繰り返していたと思われます
そして約9億年前に突如として現れた多細胞生物
この多細胞生物のうち、絶滅を逃れ繁栄出来たのは、一種類だけだった可能性があります
生物にはアミノ酸が必要です
このアミノ酸には、右型と左型があります
性質に違いはありません、どちらでも生物にとって有利不利はありません
しかし不思議なことに、地球上の生物はすべて左型のアミノ酸を使っています
あちこちで生命が誕生し、同時並行的に進化したのであれば、半分くらいは右型でもよさそうなものです
なぜ左型だけなのか?
諸説ありますが、まだよく分かっていません
私は、一種類の生命体が今の地球上すべての生物の起源であり、その生物が左型だったのではないか、
他の生物は絶滅してしまったのではないか、と考えています
生命は「生きよう」とします
「生きる」意思がない生物種は絶滅してしまいます(当然です)
しかし微生物といえど、永遠に生きることは出来ません
永遠に生きることが出来ないなら、せめて情報を受け継いで自分以外に残すことにしました
これが子孫です
そして子孫を残す仕組みを持つことができた生物は、きっと繁栄したことでしょう
しかし、これでも完璧ではありません
生物は環境の変化や天敵や疫病により、常に絶滅するリスクがありました
どうにかして絶滅しないようにする方法を模索しましたが、どうしても絶滅のリスクは無くなりません
いくら繁栄しても、数を増やしても、環境の変化などがあると一気に絶滅してしまったのです
そこである生物は考えた
「絶滅してもいーじゃん!」
少しづつ違う個体にして、どれかが絶滅してしまっても、他の個体が生き残ればいいじゃないか!
逆転の発想です!
そしてコレが当たりました!
その生物は、様々な形態をとれるよう「進化」することを獲得し、ありとあらゆる生物になりました
つまり多様性です
コレが私達の起源の生物
地球上に唯一繁栄できた生物のシステム
多様性により死と絶滅を受け入れたのです
今後、地球にどんな環境変化かおとずれるか分かりません
だからその生物は、できるだけ変化し、できるだけ多くの場所で生きるようにしました
わざわざ海から地上に来たのもそのためです
この多様性、生物にはとても重要です
多様性は絶滅を防ぐうえで、とても重要なのです
もちろん人類にも重要な性質です
だから、地球上には多種多様の民族がいます
しかも同一民族でも、同じ人はいません
同じ日本人でも、自分と同じ人はいません
自分と同じ人は過去にも未来にもいません!
あなたは、今ココにしかいません
あなたは宇宙誕生から、そしてこの先の未来も、今ココにしかいないのです
それはとても大切なことであり、重要なことです
今あなたと、こうして出会ったこと
あなたが大切に思う人と出会ったこと
あなたのことを大切に思う人と出会ったこと
あなたがいま生きていること
生きてくれていること
生物の誕生より、この方がよっぽど奇跡なのです
生命の誕生と進化のおはなしでした(*゜▽゜)ノ
このエッセイは、あくまでも私の私見です
私は生物学者でもなんでもありません
最新の学説とは一切関係ありません