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冥伝  作者: もんじろう
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 娘の反対側には一人の童女。


 小さな身体が隣の巨体のせいで、さらに小さく見える。


 紫色の着物。


 横一線に切り揃えられた前髪の下に青白い顔。


 着物と同じ紫色の(べに)をひいている。


 猫科の獣のような両眼。


 退屈そうに、あくびをした。


 まるで緊張感がない。


 三人の招かれざる客。


 皆、押し黙ったまま、しばしの時が過ぎた。


 乱入者三人が開けた襖から見て横にある襖が、さっと開いた。


 刀を持った人相の悪い侍が八人、大広間に雪崩れ込んできた。


 侍のうち四人は勝蔵を守る位置に動き、残りが乱入者たちの前に立つ。


 ここに至って、ようやく事態を把握した客たちが一斉に騒ぎだす。


 皆、我先に大広間から出ようと、侍たちが開けた襖へと殺到した。


 あっという間に大広間は勝蔵と新郎新婦、八人の侍、そして番頭の与一だけとなった。


 侍たちの表情には余裕があった。


 全員が勝蔵に雇われた、主を持たぬ無頼の者たちである。

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