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冥伝  作者: もんじろう
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1

 我々とは違う世界の戦国。




 夕闇の中、先を急ぐ四つの影があった。


 辺りは背の高い雑草が一面に生い茂っており、四人の姿はよくは見えない。


 特に先頭の二人、体格が良い侍たちはともかく、後ろに続く二人の若者は背が低くほとんど草の中に埋もれている。


 若者の一人は女だった。


 大きな笠で顔を隠しているが粗末な女物の着物を着ていた。


 杖を持っている。


 今は全力で走っているため、杖は右手に握られていた。


 あまり足腰は強くないようで次第に足元がふらつき、息が荒くなっている。


「姉様」


 もう一人の若者が後ろから心配そうに声をかけた。


 こちらは男子である。


 侍の出で立ち。


 歳は十代前半か。


 整った顔はあどけなさを残している。


「姉様」と呼んだ娘と同じく、あまり体力は無いのか苦しそうだ。


 先を行く二人の侍の一人が娘と若侍の様子に気付き、足を止めた。


 その場に残り、若者二人を先に通す。


「左門?」


 二人の若者が異口同音に言った。


 二人も止まろうとする。

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