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キミのための詩

てのひら

作者: ひな月雨音

悲しみと再生の詩です──

ギュっと握りしめていた両手を

パッとひらいて


手の中に残ったモノを

数えてみる


たいしたモノは

ないかもしれないけど

それでも一つくらい


涙でぐちゃぐちゃになった顔を

ほころばせる何かが

きっとあるはず


ひらいた手で

顔を覆い

体温を……

あたたかな体温を感じる


私のぬくもり……

もういないキミのぬくもり……


どちらも同じヒトのぬくもり……


勝手に溢れてくる涙が

一滴も零れないように


ポツポツポツポツ……


涙のたまったてのひらを

暫し眺めて


その涙に映った顔を見て

少しだけ微笑んで前へと歩き出す


「……ありがとう」


きっと涙は流した方がいいです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 悲しみに暮れて後ろ向きに泣きじゃくるよりも 感謝の涙は良いですね、綺麗だと思う。 [気になる点] 時には具体的に表現するのも手です。 握りしめるだけでは軽いと思う。 悩んでるのだから俯きが…
[良い点] 切ない中に優しさが溢れていました。
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