宗教的原理主義派が支配するアフリカの小さな街のはるか後方の掩体壕内、第三フェーズ。
「偵察担当、どうなった?」
リー大尉が自身でも前のめりになり、画面に釘付けになりながら尋ねた。
「爆煙で、ヴィジビリティ・ゼロ」監視担当の大隊本管部員が答えた。
「監視を継続」チューリング少尉が下命。
「アイ・コピー」
「倒したにせよ、外れだったにせよ、余計面倒になったんじゃないのか、チューリング少尉」
「フレンドリーが、次々ダウンするよりはマシですよ、クラウド・イーター22は、邪魔だ、当該戦闘エリアから、速やかにどけろ、追尾するべき熱源をややこしくするだけだ。偵察用に飛ばしてるクラウド・イーター20からの赤外線のモニターをもっと大きく」
「ログ。サー」
「爆炎で、誤差が出てわからんのじゃないのか」とターレス少佐。
「このクラスターは破片を降らすだけで、可燃物は含まれていませんし、あの建物に可燃物はありません、反応しているのは、生物だけです、少佐殿」
とチューリング少尉。
「だと、いいが」
「ほら、あそこ、居ましたよ」チューリング少尉がナンセンスだが画面の一部を指差した。「あのサーモグラフィだと、伏せてるだけか、負傷して動けないか、どっちかですね、どっちにしろ、FOEは死んでませんね、FOEのスナイパーは体温を維持、生存中」
「なにっピエールに確認にいかせよう、フェルマー中尉の部隊に」
「やめてください、中隊長殿、そっちのほうが余計にややこしくなります。それに指揮権は私にあります、黙って見ててください」
リー大尉が、チューリング少尉を再び睨みつけた。
「第61特殊実験小隊、全車、アグリー・クラウラー11から、14最大戦速で前進。小隊長号車を先頭に楔型体型を取れ、4号車は後方につけろ」
「アイ・サー」ギークたちが声を揃えて、返事をした。
「11のフィボナッチ特務曹長、とばしすぎるなよ、隊列維持を厳守厳命」
「サー・イエッサー、リューテナント」




