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第7話 五条大橋

時間があるうちにたくさん更新します


お楽しみください

再び時空間の中に入った


体が浮いている。


…やはりこれは夢か?


出口らしき穴が見えた


「沖田さん」


「なんです?」


ノボルのお腹が鳴った


「腹へった」



2人は出口から飛び出した




ここは橋の上じゃないか


ノボルたちは赤い橋の上にいた


あたりは暗い


月の明かりだけがまぶしく輝いている


「どこだろう、ここは…ノボルさん大丈夫ですか?」



ノボルはお腹を押さえている


「…(腹へった)」



足音が聞こえた


誰かがくる


すごく大きな足音だ

1人の大男が現れた。

身の丈およそ二メートルはあるだろう。

…? みたことある

大河ドラマや時代劇で見覚えがある格好だ…



「我が名は武蔵坊弁慶。命惜しくば、その腰の刀、置いてゆけ」


!?


さっきは鎌倉時代にいったのに

何故さらに過去に?

弁慶や義経が活躍した時代は平安時代末期だ


「この刀は大切な刀なんですよ。だから置いてはいけません。道をあけてくれませんか?」


総司は気づいているのだろうか


この男が弁慶だということを


「腕に自信があるのか?面白い。ぬし、名は?」



「沖田総司。怪我をしたくないなら道をあけてください」


総司の言葉に怒り狂ったように弁慶は長刀を振り回してきた


ヒラリ、ひらり とかわす総司


当たらないことにさらに血が上ったのか、弁慶は二メートルを超える頭上から長刀を振りおろしてきた



総司は菊一文字則宗を抜刀し、長刀を地面に払い落とした


同時に菊一文字則宗が、弁慶の喉元ギリギリに突きつけられていた




「…道を、あけてくれませんか?」



「ちくしょう…」


大きな図体の男から小さな声がもれた


菊一文字則宗…なんという鮮やかな刃なのだろう


総司は納刀すると歩き始めた


「行きますよ。ノボルさん。」



ノボルは目の前の現実が信じられなくなってきた


「沖田さん…これは夢だよな。」



するとまた足音が聞こえてきた


静かな足音だ


橋の下を流れる川のように静かな足音だ

桃色のはごろもが見えてきた


全身 桃色の着物をまとっている


容姿からすると女…か?


しかし刀を腰に差している


青年は歩きながら

笛のようなものを両手でにぎり口にあてた


綺麗な音色があたりに響き渡った



その音に反応するかのように座り込んでいた弁慶が起き上がった



そしてその場に仁王立ちになった


はごろもの合間から青年の姿が見えた


美しい


女のような美しい顔立ちだ


橋の真ん中に


弁慶と青年が向き合った



第7話ご愛読ありがとうございました。次作もお楽しみに

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