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第18話 束の間の休息

皆さん お久しぶりです。総司です。 永い眠りについていました。ようやく目が覚めたので再び物語を一緒に見ていきましょう。



新選組隊士の話についてはまた次回から再開します



では、いざ本編へ…

ノボルの言葉に総司は悲しげな笑みを浮かべた




「やはり気づかれてしまいましたか… そうです。私はまだ病魔に取りつかれたままです。死んでもなお、病魔に取りつかれたままとは…悔しいですよ。」






労核とは現代医学でいう肺結核のことだ




現代では治せない病気ではない




しかし 総司が生きた時代の医学では治せない不治の病だったのだ



この病魔のために総司は畳の上で生涯を終えた




死んでもなおこの病魔がとりついてるのは歯がゆくて仕方ないだろう




「沖田さん…この戦いが終わったら、あんたに渡したいものがある」




「え?なんですか?」


黙ったままノボルは歩き出した



総司は着物を着てぎこちなく歩くノボルの後ろ姿を見ながら少し微笑み、大きく息を吸った






「今度こそ、私は最後まで戦うぞ。畳の上では死なない。私は死んでも武士だ」










夜… 義経と弁慶と総司は眠ったノボルを横目に話し合いを始めた




「総司殿…兄上にとりついていたあの霊は、凄まじい腕前だ。歴史上見渡してみて心当たりな人物はいないのか?」




「… 二刀流…三段突き…あのしゃべり方…」



総司も考えてはいたが頭に浮かんでくる人物はいない




「あんなやつはワシの長刀一閃で葬ってやりますわい。何が目的かは知らぬが根っからの悪党に違いない」



いきり立つ弁慶…主人に迎えるべき義経を亡き者にし、暴れ回る霊を一刻も早く叩きのめしたくてたまらないのだろう




すでに歴史は変わっている




すぐに追いかけなければさらにめちゃくちゃにされるだろう




「二刀流って言やあ…宮本武蔵じゃないのか…」




眠っているはずのノボルが口を開いた




「起きてたんですか…ノボル…宮本武蔵…確か巌流島の決闘で名が知れた かの宮本武蔵ですか?… 確かに…しかしだとしても何故…」




義経と弁慶は宮本武蔵という名を知らない




生きた時代が違うから当たり前だが…




「その宮本武蔵という者の霊が暴れ回っているのか?兄上の身体を利用し… くっ…」



そのとき 部屋の片隅にあの次元の穴が突如開いた




「皆さん、行きますよ!考えるのはまた着いてからにしましょう!」


総司のあとに続いて三人も飛び込んだ



果たしてたどり着く先は…?…

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