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第11話 奇襲

自分の身は自分で守る



物騒な世の中、自分の身は自分で守らねばならない


危なそうな人間には関わらないことだ


強くならねばならない



さあ

第11話です。



お楽しみください

源氏軍に奇襲された平氏は大混乱



ノボルはふと気がついた


「…(弁慶がいない)」



武蔵坊弁慶といえば義経が最も信頼する家臣だ



しかしこっちに来てから弁慶の姿は一切見えない



総司は?


どこだ?



いた



馬から降りて戦っている



バッサバッサと見とれるほどあざやかに敵を斬り伏せている


相変わらず刀を持つと鬼のように恐ろしくなる男だ



「…(隠れとくか)」


ノボルは岩山の影に身を潜めた



「…(人なんか斬れるかよ)」



義経は?



馬の上から敵兵を斬っている



こちらもあざやかだ


強い



本当に同じ人間か?


「…(お前らみんな殺人罪だぞ。)」




と、



身を潜めていたノボルに物凄い形相で1人の敵兵が斬りかかってきた



とっさに刀を抜き相手の太刀を受け止めた



同時に流れるように刀を滑らせ、銅を斬り払った



死ぬような地獄の修行で何度も何度も繰り返しやった訓練の成果がでた



とはいえ…斬ってしまった



初めて人を斬った



こうなったらもう迷うことはない



加勢に入ろう



ノボルは気合いを入れて戦闘の渦の中に突っ込んでいった







戦闘から1時間が経った



平氏軍は船に乗り込み、海へでた



「ここは我らの勝利だ!皆の者、ご苦労であった!ここに一度陣を張り、今後の作戦を説明する。しばしの間、体を休めよ」




総司は息ひとつ乱していない



ノボルは…



初めての命がけの戦闘に疲れ果てていた


前後左右から自分の命を奪おうと敵が襲いかかってくるのだ


高校生のノボルにとっては心臓に悪い経験である




「大丈夫ですか?ノボルさん。見事でしたよ。」



総司がニコリと話かける



義経が近づいてきた


「沖田殿、ノボル殿、ご苦労であったな。あとは取り逃がした平氏の総大将、平宗盛を討ち取るのみだ」




海に逃げた平氏軍の中に義経の兄が居ることを、このとき誰も気づいていなかった


第11話ご愛読ありがとうございました


次作もお楽しみください

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