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36.白い彼


熱い熱い熱い熱い熱い熱いい″だい!!!


「ーーーっ!!?」

<かあさん!?>

<お母さん!!>

焼けた右手の痛さに思いっきり横に振りまくっていたが、数秒で痛みが少し退いたので右手を見てみるとドロドロと溶けていくがゆっくり元の形へとじわじわと変化していた

「君だね、私の邪魔をしていたのは」

突然周りの風景がガラリと変わる、目の前には裸体の若く顔立ちの良い青年たちが床によこたわっていた……そしてその中心点にはこの学園の校長がいた


「こう……ちょ?」

雪のように真っ白な髪と瞳を持ったあの頃の私はコシュリュコアだったがせいで少し背が高いように見えていたが今では私の頭が2つ分くらいある背の高いあの若い男性……どうみても校長だ


「おや、知っているんですね……改めまして私はプレア=ジルコニス、このアーチェル学園の校長です。あなたは邪神ですね…」

「…よくわかったね」

彼は凛々しい顔立ちには似合わない気味の悪い笑みを浮かべながら床にしゃがむと横たわっている一人の青年の頭を撫でる

「えぇ…貴女からは闇の魔力がとても匂いますし

それにコシュリュコア君に植えた種を枯らせるのは貴女…いえ、インフェルオヴィンしかあり得ませんから」

「種?」

あぁ、あの球体のことかな?

「はい私の能力の一つ「花を咲かす」と言うんですがね、私が気に入った子にはその花の種を植えるんです」

校長が頭を撫でていた青年はゆっくり瞳を開けるとまるで猫のように体を彼に擦り始める

「種が花となったとき、その子はこうして私のペットとして服従するのです……そうコシュリュコア君もそうなるはずだったのですが、どうやら彼は邪神の加護が付けられていたらしくて色々とトラブルがありましたがなんとか花が咲く…といった時に貴女が枯らしてくれましたね」


それじゃあ校長がコシュリュコアにあんなことをした張本人なんだ…なんでそんなただ気に入っただけなのに…それに後ろの男の人たちがペット?そんなコシュリュコアもあの男の人たちのように…


校長の何も持っていないはずの手のひらにキラキラと小さな光が集まり、白い弓矢を作り出す

「あぁ……そういえばそこのタゥロ君にも種を植え付けてますのでまた貴女に枯らされたくありません…なので、光の魔力で作ったバリアを彼と貴女の使い魔に張らさせてもらいました。安心してください彼と使い魔たちに危害はいたしませんから…でも触りますと先ほどのように焼けますよ?」


彼はゆっくりと弓矢を引き始める

先ほどの私の手が焼けたのは彼のそのバリアのせいだったんだ……

焼けていた右手を見るともう焼け跡は残っておらずいつもの手がそこにあった


使い魔……多分子どもたちのことを言っているのだろう、子どもたちの方を見てみるとカーリーとタゥロ君の二人と他の子どもたちと2つの箱のようなバリアがうっすら張られていた

「おっと、申し遅れました」


彼の気の抜けた声と共に矢が飛んでくる

私は直ぐ様影で矢をはたき落とすが影と矢は消滅してしまった

「!?」

消えた……?

「私は一神の『ユニヴェート』…光と地を司る神様です」






校長…ユニヴェートは先ほどの光景に驚愕した私の懐に入ると煌めく弓矢を近距離で引いた






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