23.手紙
「ーと言うことでコシュリュコアが起きました!」
〈わーい〉
〈おはよー〉
〈わーいわーい〉
家に帰宅するとキシナとナシキに子どもたちが晩御飯の準備をしていた
いやーよかったよかった、起きてよかった
私はコシュリュコアの体から離脱し、本来の姿に戻るが片足がないことをすっかり忘れており二本足で立とうとしたがそのまま床に落ちてしまった
「ココア…」
「ココア…」
キシナとナシキが頬を赤く染め、瞳をうるうると輝かせていた
そんなに会いたかったんだなぁ…
感動の再会に私も泣きそうになっていると
「くっそココアァ!!てめぇ何してんだゴラァ!」
「そうです、邪神様にどれだけ迷惑をかけたか…一度死んでまた死んでみます??」
「あの…やめて、いたい…」
ナシキがコシュリュコアを殴り蹴り、キシナはコシュリュコアに暴言を吐くというなんとも奇妙な再会劇が出来ていた
「…で、おばあちゃん話が…ある」
「お、おばあちゃん??」
二人によってボロボロになったコシュリュコアが私に向かっておばあちゃんと言ってきた
するとまたしてもキシナとナシキはコシュリュコアの頭部に平手打ちをした
「なにいってんの!?ココア!」
「なんでそう呼ぶの!?」
わ、わたし…そんなに老けてきたの…か
「いたい…もう、いいじゃん…教えても」
「…うー」
「じゃあ、いつ教えるの?」
「うっ…」
三人のヒソヒソ話が始まったと思えばあっさりと終わり三人は私の方向に向きなり真剣な眼差しでこちらを見つめていた
「邪神様大事な話…」
「邪神様、単刀直入に言うよ僕らのおばあちゃんは邪神なんだ」
「へ?」
〈ママ、孫いたんだ〉
〈え、その年で??〉
「これが、私たちのおばあちゃんが最後に私たちに託した手紙です」
状況が全く理解不能だった私にナシキは一つの封筒を手渡す
「それはおばあちゃんが死ぬ前に書いた「次の邪神」への手紙」
「次の…邪神?」
封が一切切られていない封筒
もし、仮にそのおばあちゃんが本当に邪神なら何故「次の邪神」に手紙を、そもそも何故次の邪神のことがわかるの?
「俺が…読んであげます…」
「おねがい…」
封筒をコシュリュコアに渡すと彼は静かに封を開け
中に入っていた手紙に書かれた文字を読み上げる
《こんにちは、次の邪神さん
この手紙が読まれていると言うことは私はあの二人を殺し忘れたんですね。
やっぱり私だけで他の邪神四人を相手にするのはとても骨が折れる作業ですからね》
「え…四人??」
三人じゃない…の…?




