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9.とっても美味しいご飯

改めて今の姿を確認する


まず、視界に写るのは目の前に横流れする長い藍色の髪はベットから降り、立ってみるとかなり長く腰まであることがわかる

体は以外と背が高いが腕や足に肉が無く骨と皮しかなかった、この体になっても力を使うことが出来るので氷の容器を作成しその中に水を入れ水鏡を作り覗き込むと、げっそりと頬が痩けているがかなり顔立ちは良く、藍色の瞳は優しそうな感じだが呑気にぼーっとしてそうなたれ目だった

「よっと…」

「大丈夫?」

「邪神さん…?」

久しぶりの影無しでの二足歩行に戸惑いながらもゆっくり子どもたちがいる部屋に歩いて行くとこの体と同じ藍色の髪を持つ双子が心配そうにこちらの様子を覗き込んでいた

「心配しなくても大丈夫だよ、キリュシュナ、ナシュリュキ」

以外にも、この双子の名前をスラスラと言うことが出来た。しかもどっちがナシュリュキでどっちがキリュシュナかもわかる

お兄ちゃんの力ってやつかな?

「おぉ!流石ココア!!」

「私とキリュシュナがわかるんだ!っと、今は邪神さんでしたね」

「おっと失礼、先ほどから言ってる『ココア』というのはコシュリュコアの呼び名でして、私は『ナシキ』こっちは『キシナ』って呼び名なの!だから、そう呼んでくれたら言いやすいし覚えやすいでしょ?」

「うん、じゃあそう呼ぶねキシナ、ナシキ」

「ではー!」

「こっちに、こっちに」

ナシキは私の右腕をキシナは左腕を両手でがっちりと掴み、私を何処かに連れていこうとする

「わっと、何処にいくの?」

「ごーはーん!ごーはーん!」

「邪神さんつくって!」







そういえば、 孤児院でお世話になるからお詫びとしてご飯作らして頂いたけど次の日から調理以外の仕事になったなーあと中学のころ、家庭科のテストで卵焼きを作るというのがあった

私はそのテストで100点満点中、10点を頂いたことがある、あと、何人かの子とグループを組み料理を作る調理実習では何故かグループの子たちが『調理は私たちでやるから!』と頭を下げ、仕方がなく私は残った皿洗い係をした記憶を今さっき思い出す


……んー隠し味が足りなかったのかな?






「ぎゃああぁぁぁぁぁ!!」

「うわああぁぁぁぁぁ!!」

綺麗にきちんと整えられたキッチンで私は調理をしている、うん良い爆発音が鳴ったね!調理は爆発だもんねーおっ良い感じの色合いになってきた

「ココォアァァ!!?」

「なになに!なにつ、つくってんの!?」

「シチューよ?」

もーそんなにはしゃいじゃって、そんなにご飯が食べたかったんだ二人は

「ココア!ココア!?おかしいよ、シチューじゃない!!」

「え?シチューよ、ほらぁ白いでしょ?」

「僕らが知ってるシチューは泡はでない!!というか、その口調やめて!邪神さん、今男なんだから気持ち悪いよ!!」

えーと、シチューには確かこの白い粉を入れてー

あと、この白いのも、それと隠し味に果物も

「塩と砂糖に小麦も入れたの!?」

「もう、やめて!お願いだから!!」

最後に白いお酒もいれてーお皿に盛り付けてっと

おぉシチュー、ジュウジュウいってて美味しそう…




「はい、出来たよ二人とも!!」

あら?あまりにも美味しそうだからって二人とも唖然としてる、声をかけても返事なし…もーしょうがないなぁ


私は影を使い二人をリビングまで運び、そのまま二人を椅子に座らせて先ほど出来たシチューをテーブルの上に置く

<あ、でた母ちゃんのシチュー>

<あの味思い出しちゃった……うっぷ>

<キロあれ、頑張って完食したけどあとでもど…>

<やめろ>


ヒソヒソと聞こえる子どもたちの話し声

あっ、いけない子どもたちのことも忘れてた!

「ほらあなた達の分もあるから椅子に座って!」

<……え>

<ふぁ>

<ひぃ!?>

人数分のシチューを持ってきたが、この子たちもその場から動かない…あ、椅子が足りないのか

影を具現化し出来た椅子に動かない子どもたちを影で座らせる

<…おわった>

<いやだぁ>

<うぅ…>


泣くほど美味しそうに見えるんだ!よかった作って…






さぁ、熱いうちに召し上がれ!





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