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8.一心同体

治す方法は簡単だ


その人の体と一心同体になればいい



私はベットで静かに眠る彼に近づき、上に乗り掛かるそして、少しずつ少しずつ彼の体に近づき私と密着していく

そのまま両手で彼の頭を優しく抱き抱えサラサラと流れる髪と共に彼の額に口づけをする


そして、私の体は影のように真っ黒になり、彼の体に溶けていく、こうして私は彼と一心同体となり私は彼の体を自分のものとして扱うことが出来る


……やっぱり、私は人じゃないんだなぁ






彼の体を乗っ取ることに成功した私は彼の部屋(こころ)の中に向かい直ぐ様、(かれ)の体を蝕んでいる病の核を発見する

どす黒く濁り、歪んだ白の球体が部屋(こころ)の中心に浮いていたあれを壊せば病を治すことが出来る

…あれ?

影から神器を取りだし破壊しようと神器を振り下ろすがヒビ一つも、欠けることも無かった


え、どうなっている?どんな病でも壊せる筈なのになんで?

何度も何度も振り下ろすが病は無傷でそこに健在していた、何故斬れない、これは人の病なのに? 頭を悩ましていた時だった

突然、黒く濁った白が眩い光を放つ

「ひっ!?」

私はその光の眩しさに耐えきれず目を閉じてしまった







次に目を開けると目の前には頬を緩め、涙をポロポロ流していた双子の姿が目に写る

「コ…コ、ココアが起きたー!」

「やったー!おはよう、ココア!!」

双子は嬉しそうにお互いの両手を握りしめしながらジャンプをしていた

「ココア!ココア!ご飯作ってよ!!」

「私たちのご飯とっても不味いの、やっぱりココアのご飯がいいな!」

ジャンプをしながら、二人はベットからゆっくり起き上がった私に抱き付いてきた


…そう、私だ


「あの……二人とも」

「ん?」

「なに?」


「お兄ちゃんじゃなくて、邪神です…」


「…」

「…」

口をぽかんと開けた双子

彼を蝕んでいる病を治すことがどうしても出来なかった私はせめて彼が目を覚ましたとき、ちゃんと健康な体で目覚めて欲しいこと、大黒柱の彼が働かないと双子は生活していけないと思い彼が目覚めるまでの間彼の体を借りることにした


目を真ん丸にさせ、硬直する双子

…怒られる無理もないか、最愛のお兄ちゃんじゃなくて、邪神だったんだしね




「やったー!邪神さんがココアの体を使ってくれるから仕事にも行ってくれる!」

「これで、生活出来る!!やったー!ご飯っご飯」


そんなことは無かった


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