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6.双子


「ひぃ!」

煙突に落ちた私は目をつぶり体を出来る限り丸め、影をクッション代わりに底に展開するとすぐに底につき、影のクッションが私を包み込み、お陰で体への痛みが無かった

「うわぁ…びっくりした」

〈お母さん、危なかったね…〉

〈暖炉に火ついてるよ〉

〈あったかーい〉

ひぇっ、危ない危ない!クッションが無かったら私丸焼きにされてたよ!


「そーと、そーと、だよ」

影にゆっくり火が当たらない所に慎重に降ろして貰うことにした

そうそう、あともう少し…もう少し…


「あ!!悪魔だ!」

「!!?」

突然の子どもの大声に驚き、私が座っている影が粉砕してしまった、しかもまだ暖炉の中

〈母さん!〉

〈へい!!〉

火の中に落ちるかと思っていると、落ちずに宙に浮いていた

「えっ?」

〈二人ともかっこいー!私もやってよ!〉

下を見てみるとジャファー君とキロ君が私の体を二人で抱えていた流石、長年組!かっこいいよ二人とも!

〈母さん、俺らが運ぶから〉

〈安心の安心だぜ!〉





「初めて、悪魔さん!」

「え、えーと、初めて…」

二人に降ろしてもらったあと、先程の子どもが何故か嬉しそうに話しかけてきた

火のことで頭が一杯だったのでここが何処かわからなかったが、どうやらここはこの子どもの家のようだ…しかし少しホコリ臭く、古い感じが残っている

「あのね、あのね、悪魔さん!邪神さん呼んで!」

「えっ?」

邪神を呼んで…?何で…??

「え!?なに?邪神きたの!?」

ガチャとドアが開く音が響くと先程の子どもと同じ声がそこから聞こえるので不思議に思いそちらに目をやると、そこには先程の子どもと同じ顔の子どもがそこにいた

…双子だぁ!初めて見たよ!!

「あ、キリュシュナ」

「ねぇ…って、ちゃんとソファに案内しないと!!お願いするんだから!待っててお菓子とお茶持ってくるから」

「そだね!ささ、ぼろぼろですがどぞ!」

〈ママ、顔そっくりだよ!〉

〈お母さん、そっくり!〉

「そ、そだ…うわぁ!」

先程の子どもは私の腕を掴みそのままソファに座らせると後に来た子どもはソファの目の前にあるテーブルの上に焼き菓子とカップを私の前に置く

「そういえば、ねえ皆、悪魔と魔物の違いってなんなの?」

追われたり、落ちたりして子どもたちに質問する暇が無かったのですっかり忘れていたがずっと疑問に思っていたこと

〈ん?ちがいー?〉

〈悪魔がなんかねー人型でおしゃべり魔物なのー〉

〈人型以外の魔物は魔物だっけ?〉

〈そうだと思うよ、でもママはぜんぜん悪魔にみえないよ〉

なるほど、悪魔は人型って事なんだ…

じゃあなんでこの子達は危ない魔物にお願いをしようとしてるのかな…

「で…あの、なんで邪神を呼んで欲しいの?」

疑問に思い向かい側のソファに座る双子

「はい!邪神はどんな病でも治してくれるって絵本で読んで」

「それで、兄のコシュリュコアを起こして欲しいんですあっ!申し遅れました!!僕はキリュシュナ、こっちはナシュリュキです!」

後から来た子どもがキリュシュナ、最初に来た子どもはナシュリュキと言う名前らしい

逆から呼んだら片方の名前って事かー、この子達の親凄いなぁ

…そういえば、神様の女性が言っていたねー

調律者こと邪神は病を治すことができるって

やり方は…うーんなんとなくこの前の知識で知っているから出来るっぽいね



「あの私邪神だから、治そうか?」

邪神ということを信じて貰うため邪神しか使えない闇の力こと、影でお花の形や飛行機の形に具現化してみる

「悪魔じゃないん……ええぇ!!?」

「やったーー!!邪神だー!うわぁすごーい!!」

〈母ちゃん、この焼き菓子うまいよ〉

〈うめぇ!それもよこせよ〉

〈私にもちょーだい!〉

〈お前…ら、行儀が悪い…〉



……近所迷惑だよ、皆




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