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2.他の子どもたちは怖い

「お兄さん、この……えーっと、手前の方を……三本、隣の方は…二本、こちらのを四本…えっ

ええ!!?やっぱり手前のをもう三本ください」

「…?あいよ、銀貨一枚」

「はい、ありがとうございます」

屋台の若い男性から銀貨一枚を渡すと三種類の十二本の肉串

を頂いた

「お嬢ちゃん、若いのに大変だね……」

男性は私が座っている車椅子を見ると盗み見るように私の下半身を見て悲しそうに眉をひそめ

「これ、おまけだよ…持っていきな」

彼は肉串を二本私に渡した




屋台の男性にお礼を言い、近くの広場のあまり人目のつかない物陰に移動した私はため息を吐く


「もう、メトル君ってばー突然こっちも食べたいとかいわないのー」

墓を作り終え、子どもたちから頂いた服を汚したくないので孤児院から持ってきた普段着に着替え、近くにあった国に今私たちはいます



…え?入国審査??身分証明書?


そりゃぁ…ね?ほら、あるわけないよ…


……ごめんなさい、不法侵入です




私はこの体になってからお腹が減らなくなったので先ほど購入した肉串は全て子どもたちのお昼ご飯として今子どもたちは美味しそうに頬張っていた

〈うめー!〉

〈あ!それうまそー!!〉

肉串にたっぷりかかった甘辛いタレが手についたその手を舐めている子どもたち、これは母親として注意しなければ!

「こら、皆お行儀が悪いですよ!」

〈おいひー〉

〈あふぃあふぃ!〉

〈ありがとな!二本も買ってくれて〉

〈いーな!!〉

〈はんぶんちょーらい!〉


「…全然聞いてないし」

説得力ないもんなー…はははっ




「これからどうしよ…」

〈あれ、お母さんってどうして車椅子で生活してるの?影の足は使わないの?〉

サガ君がおまけとして頂いた一本に手をかけながら私に質問をする

「んー、車椅子が恋しかったから…かな?」

〈へぇーうめぇー〉

本当は人にあの影の足を他の見られたくなかったからだ、ただそれだけ…あの力を誰にも見られたくなかったからだ

子どもたちは他の人たちには全く見えないようだ

なので、先ほどの屋台でも子どもたちは私の隣であれがほしいこれがほしいとワーワー騒いでいた



「ねーねー、ママあのおねーちゃんってなんでー」

「こら、人に指を指さないのそれに、あまり見てはいけません」

気が付くと少し遠いところから可愛らしい桃色ワンピースを着た女の子と若い女性が私の方を見ながら指を指していた

親子かな?あー、私もあんな風に怒ればいいのかな…そしたら皆聞くのかなぁ

「なんで?」

女の子が可愛らしく首をかしげると母親は女の子の耳元に口を寄せ、内緒話をし始めた

〈おいひー、あ!最後の一本貰い!!〉

〈え!?俺のだぞ!〉

……あぁ、気づいたら喧嘩してるし、どうやってしかればいいのかなぁ…

私がワタワタしていると

「違うよ、ママ私が聞いてるの足のことじゃないよ!」

突然、女の子の不満な声が広場に響く


「なんで、あのおねーちゃんのかげがたくさんうごいてるの?なんでかげが九個もあるの?」

「……え?」

……え?


広場にいた他の子どもたちは女の子の声に反応し

ぞろぞろと私を見に来る

まるで、動物園のパンダになった気分だ

「うわー、本当だ!」

「きもちわりぃ」

「なにこれ!」

「ひぃ!?」


集まってきた子どもたちの悲鳴を浴びた皆は喧嘩をやめ、私の後ろに隠れる…あぁロリエちゃんが泣いちゃった……やばい、これ…


ユリウス君から聞いたよ、確か……影が複数ある人って………



「きゃあぁぁ、悪魔よ!!悪魔よ!!!」



この世界では、悪魔らしい



「ひえぇぇぇ!!!」



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