ヘタレな君はきっと
「リチェーコ!!大丈夫か!?」
森のなかを俺はさ迷っていると来た道から煙が上がり何か嫌な予感がしたので元の道を戻ってみるとリチェーコが中にいる孤児院が燃えていた
すぐさま中に入り、リチェーコたちがいたリビングへ行くとそこには血汚れた服に真っ白な布で目元を隠した深緑色の髪をした女が床に倒れたリチェーコの腹部に黒い剣を刺そうとしていたが、俺の声で俺の存在に気がついた女はにんまりと不気味な笑みを浮かべ剣を床に刺す
「貴様!俺の妹に何をした!!」
『私ハ、インフェルオヴィン…邪神ダ』
その名を聞いた瞬間、俺の体が震え上がる
燃えているのではない…逆だ、体の全ての血が冷めていく
……俺は今、恐怖を感じた
『コイツモ、アイツラト同ジ運命ニシテヤリタイトコロダガ…面白イ玩具ガイル』
「は、はぁ!?な…なに、いって…ッ!?」
インフェルオヴィンが突然、床に指を指す
そこには先ほどまで元気に菓子を頬張っていたはずの孤児たちが四肢をバラバラにされ殺されていた
気が付くと床一面には孤児たちの血の臭いで蔓延していた
「うわぁ!!?」
『ネェ、私トゲームヲシマショ?』
俺が孤児たちの最後の姿に怯えているとインフェルオヴィンはリチェーコの首を掴み、そのままズルズルと引きずりながら俺の目の前までやってくる
『私、今コノ子二呪イヲカケタ、コノ呪イハ私ヲ殺セバ解ケル…デモアナタハ弱イ…弱イ』
目の前までやってくるとリチェーコを俺に向かって投げつける、俺は投げられたリチェーコを受け止めるがガタガタ震える体では持ちこたえることができず、そのまま後ろに倒れる
床に倒れるとベチャと嫌な音を立てた
「あ…あ…」
俺を見下ろしてくるインフェルオヴィンの威圧感に俺は声すら出すことが出来なかった
『ダカラ、ハンデヲアゲル…』
先ほど床に刺したはずの剣が勢いよくこちらに飛び俺の隣に刺さる
『アナタニ、私ノ『神器』ヲアゲル、コレヲ使イコナシ私ヲ殺ス為二努力シテネ、私待ッテルカラ』
『何年でも待ってるから
…憎い憎い私を殺しに来てね?』
そこで俺の意識は途絶えた




