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25.別れ


「リチェーコ!!」


燃えている…全てが何もかも


周りは真っ赤だ、なにもかも真っ赤

元々あの子だったものもこの子だったものも真っ赤に燃えている、白い壁は黒くなっているのもあるし、赤くなってるのもあった


とても、気持ちが悪い風景だ…



もう、真っ赤な私のなかで眠っているこの子と目の前にいるあの子しかいない


青ざめ、涙を浮かべているあの子


あぁ、いつもの凛々しい顔立ちが台無しだよ…

…これでは、約束は果たせないね


「おい、お前これは!!」

あの子は私の元まで駆け寄りリチェーコちゃんを私から奪う


「リチェーコ!リチェーコしっかりしろ!」

「ごめんね、そうすけ君」

「え…」


「約束を守るためにはこれしかないんだ…

君はこれから辛く厳しく生きていかなければいけない、でもそうしないと君は強くなれない」


地面に刺した剣を抜き取りあの子に差し出す


「私は邪神なんだって、だから邪神を倒せばそうすけ君は一番強い男になれる、そしたらそうすけ君は笑顔になれる…そうだよね?だって夢が叶うんだから……そうするためにはこれしかないの」

「なにいって……」

私はあの子との約束を果たすため


私は右手をあの子の額に付ける


「辛いけど、頑張ってね」

「おい、お前待てよ……おい!!」


記憶に新しい記憶を上書きしよう


「…おま………イ…イオンさん!!」


……あっ





「やっと名前呼んでくれたね、そうすけ君」



…ありがとね








私の膝の上で眠る二人の子



『え、あなた良いの?そんな記憶にしちゃって』

「えぇ…こうでもしないとあの子はやる気が起きないと思うので」

『酷いことをやるよねぇ…』

「約束ですから…ね」


女性とお話をしながら私は自らの力で消火活動をしていた

影でどうにか出来るがもう一つの力『水』がどういうものか試してみたところ、水でろーと思えば手から水が噴出したのでその水でカルルラスが発した炎を消していた


『鍵は何にするかきめたの?』

「え、まだですが…」

『なら私が一つきめてもいい??』

「はぁ…どうぞ」


あの子の記憶から私の存在に鍵をかけることと

先ほどあの子が見たものを私が作り出した新しい記憶に上書きした、上書きしても前の記憶は消すことが出来ないのでまた鍵をかけることになる

よって、彼には二つの鍵が必要になってしまった

まぁもう1つ決めることが出来なかったので助かった…しかしなんでこの人こんなに楽しそうなんだろ…何か企んでそうだな


あまり、言葉でピンとくるものがなかったので

私の『目』にした

もしも彼が私の『目』を見るとこの出来事を思い出してしまうのでロリエちゃんが作ってくれた返り血で赤く変色してしまった四角形のバンダナで目元を隠すことにした


後頭部にバンダナのヒモを蝶々結びで頭に固定していると女性は「できたー」と楽しそうに声を上げた

どのような鍵か聞いてみると「内緒!」とウィンクをして私に全く教えてくれなかった


カトゥーさんの部屋から地面までに散らばる鏡の破片を覗くとそこには、赤い布で全く目元が見えない私がいた

…私、なんかキョンシーみたい

試しにキョンシーの手まねをしてみると本当にキョンシーになってしまったみたいで面白かった



「あれ?」

ふと私は疑問を抱いた

確かこの世界では鏡は高価な物なのになんでカトゥーさんの部屋から沢山の鏡の破片が飛び散っているのだろう…?

『鏡ってね、私たち神の間ではよく食卓として使っているの多分ここで人間の子どもたちを食べていたんじゃない?あっでも私さ、これ結構古い食事方法だから忘れちゃったんだーだからどうやって使うのか知らないからね!!』

そもそも私、食べないしーと口をへの字にしている女性の言葉に耳を疑った

「人間の子どもたちを…食べていた?」

『あれ?知らないの?

カルルラスって欲求不満でよくそこら辺の国の子どもを食べてるんだよ』


秘密の話し合いをしていたとき彼女の秘密を思い出した


ーで、私たち本当は貴族の子どもで今国のなかで子どもが沢山殺される事件が起きているから……



彼女が話していたあの事件の犯人はカルルラスだったんだ……


……そっか、なら


「…もう、カルルラスはいない…この子たちはもうここにいる意味はないんだ」


この子たちを親元に返さなきゃ


『返すの?なら特別に私が親元に返してくるよ』

「ほんと!?ありがと!」

よかったー、返すとは思ったものの家が何処かそもそも国が何処か全くわからなかったからなぁ

助かったー



女性は二人と剣を担ぎ明後日の方向を向いた


『じゃ行ってくるよ』

「はい、よろしくお願いします」


次の瞬間、女性と二人は消えた

残っているのは小さなつむじ風だけ





「……行っちゃったなあ」


私は沈んでいく太陽を見つめながら何処に行ったのかわからない二人に小さく手を振った


「バイバイ」




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