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21.女性は私の耳元で囁く

「ねえ、目の色と髪の毛の色が違うひとって本当にいないの?」

「いませんよ、目と髪の色が違うのは邪神と魔物くらいですからね」

「えぇ!?魔物がでるの!?」

「出ますよ、邪神がいる限り」

「邪神って?」

「.……イーちゃんってば、さっき教えたじゃないですか、深緑の髪、漆黒の瞳を持つ邪神…

その名は.……」




「……インフェルオヴィン?」


ユリウス君が言っていた邪神の名前


カトゥーは叫び散らした

リチェーコはその名を聞いて怯える


深緑の髪.……漆黒の瞳……


私が…邪神なの?




ぐちゃぐちゃと音をたてながらカトゥーの両手が再生していく

「なぜこんなところにインフェルオヴィンが?!

確かに始末したはず!……まぁいいか、もう一度始末すれば良い話だ!!」

嫌な予感がする…私はすぐにリチェーコちゃんを後ろに隠す


カトゥーさんは私に向けていた槍を突然

自分の心臓がある部分に刺した


「カ…カトゥーさん!?」

刺した部分から赤い液体がドボドボと溢れそして

彼の体をどんどん包み込んでいく

「クハハハハッ!!貴様もこれまでだ!

インフェルオヴィン!!!」

カトゥーは赤い液体に体全体を包み込まれ、そしてグチュグチュと音を立てながら少しずつ形が変化していた



『やっぱり、あいつらだったんだあ』

どんどんカトゥーが大きくなっていくなか、となりから呑気な声が聞こえる

「あっ」

『よっ』

振り向くと隣には

「自称神様の女の人!!」

『いやあの、本物の神様なんだけど.…』


あのときの自称神様の女性がいた


「あ、あの、これはどういうことなんですか!?

カトゥーさんが何かに食べられましたよ!」

『いや、三神は本来の姿に戻ろうと今変化しているだけさ』

「え.…やっぱり、カトゥーは三神なんですか」

『そうだとも、それに君も神様だけどね』


自称神様の女性は私の方を振り向き笑顔で私の肩を掴んだ

『さて、三神が本来の姿に戻ってしまったらこの家は綺麗さっぱり無くなるよ』

「私、神様なんかじゃないですよ!」

『いいや、神だよ

自分の腹を見てごらん』

女性は私の腹に指を指す

私は恐る恐る女性が指を指す方向に目を向ける


「え?...…うそ」

確かカトゥーさんに刺されたはずだった

しかし、そこには血は付いておらずさらには服すら破けていなかった

『ね?あなたは人間ではない、神…しかもあなたは四神『インフェルオヴィン』なの』

「うそだ…」

私が人ではない……そんなわけない………


『で、話戻すけどこのままあいつの好き勝手にさせたらこの家は綺麗さっぱり無くなる。つまり、あなた以外のその後ろにいる娘や……あっ

ねぇ知ってる?』

「……?」

『精神ってね、肉体を失っても生きてるんだよ

それに歳もとるんだよ』


女性の言葉に耳を疑った

まさかこの人……あの子たちのことを言っているんじゃないよね……


「なにを…言って……」



女性はにっこりと微笑みながら私の耳元で囁く




『カルルラスの餌になるあの子どもたちも綺麗さっぱり無くなるのよ?』










『ほら、消えてほしくなかったら

戦わなきゃ……ね?』


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