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20. 深緑

12月11日訂正しました



――ガギィィィィンッ!!


金属と金属がぶつかり合う音が部屋中に響き渡る

「え?」

音の正体は槍とリチェーコの腹からだった

彼の槍は彼女の腹部を刺していなかった、刺されていなかった


「なぜだ……!?このカルルラスの神器に貫けぬものなど人間は持っていないはず!?」

カトゥーは無我夢中にリチェーコの腹に何度も何度も槍で刺すが ただ金属がぶつかり合う音が響くだけだった

「小娘!貴様腹になにを隠した!!!」

何度試しても刺すことが出来なかったカトゥーは腹をたて両手で思いっきりリチェーコの服を破こうとする……が


バチンッ!!!!


「うわああああああああっ!!私の私の腕があああああああっ!!!??」

静電気に触れた時のような音がしたあと、カトゥーは突然悲鳴をあげる

リチェーコに触ろうとしたカトゥーの両手がどろどろに溶けて無くなっていたのだ


カトゥーはあまりの痛さに部屋中でのたうち回っているが、よく見てみると溶けた腕が少しずつ再生していた

彼からの呪縛から解放されたリチェーコは四つん這いになりながらも急いで私の元に着てすぐに抱きついてきた


「イオン…さん、わ、わたし、な、なにも…して、ないよ…」

「えっ?えっ……??」

全く状況が掴めなく

突然の出来事に私は目を点にしていた

ど、どういう…こと??


「わ…わかったぞ.……」

のたうち回っていたカトゥーさんは何かを察したらしくゆっくりと立ち上がり、気がつくと片腕が再生し終わり落ちている槍を拾い私たちを見下すながら槍を私の方に向ける

「貴様の仕業だな!!インフェルオヴィン!!!」

「……は?」

私がインフェルオヴィン??なにを言っているんだこの人は……


「イッ…イオンさん、髪が.……」

突然、リチェーコちゃんが目を見開きながら

怯えているかのような震え声

チラリと床に散らばった鏡の破片を見てみると

私の黒髪が深緑色に変わっていた






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