19.残酷
痛い、痛い…よ、へぇ……お腹に刺さるとこんなに痛いんだ…
でも、あの子達はもっと痛かったんだろうな
「さあ、君もこの中に入ってもらおうか.…」
カトゥーは私の目の前で石を手のひらに置く
私は石から禍々しい気配を感じたが、
この中にはあの子達もいる.…あの子達と一緒のところにいけるなら、まぁいいか.……
そして私は目を閉じた
このままにしておけば私はあの子達のところにいける、どうせもう助からないのだから
そう思うと腹部の痛みが消えた、恐怖も消えた
あの石から放つ禍々しい気配が心地よいものなり意識が朦朧としてきたそんなときだった
「イオンさ……ん?」
その声を聞いた瞬間、朦朧としていた意識ははっきりと覚醒した
なぜ、この子がここに……!?
「リ…チェ……コちゃん……!?」
あそこで隠れててっていったのに!!
「イオンさん…こ、これ.……」
「やあ、リチェーコくん君も私の糧となってもらうよ」
「うぐっ.……」
彼は私の腹部に刺さった槍を荒く抜き取り、リチェーコちゃんにじりじりと近づく
彼女はこの部屋の惨状を見てしまったらしく
カタカタと震えながら後ろに下がる
「.……リ、リチェーコちゃん逃げて!!」
リチェーコちゃんは後ろに振り向き走り出そうとするが、カトゥーに足をかけられそのまま、床に頭をぶつけて転けてしまった
そして、カトゥーは転んだ彼女の上に馬乗りした
「いや、いやぁ!!」
リチェーコは涙を流しながら暴れる。
しかしカトゥーには躊躇なく彼女の腹に向けて
「カトゥーさん、やめて!お願い!!」
「じゃあね、リチェーコ」
槍を刺した




