13.神様
「え、イーちゃん魔法使い方知らないの!?」
「う、うん」
「じゃぁ、ぼくが教えてあげるよ」
ソウス君との約束を交わして二日目にユリウス君が遊びに来てくれました
魔法いいですねぇ…憧れますよね魔法をバンバン使って怪物を倒している魔法使いや魔術師になってみたいなーって私も昔は夢を見ましたよ
叶わないと思っていましたが、ついにこの日が!
「ユー君、おねがいします!!」
ワクワクのドキドキです!
ユリウス君の手には豆電気のような明るい球体が浮いてます、触るとプニプニしていて触ってても全く熱くありません
一方、私の手には何もありません、空いているもうひとつの手で手のまわりを探りますが風に吹かれた落ち葉のみでした
…ムナシイナァ
「…………グスン」
「えっと、えーとまだイーちゃんの中の魔力が覚醒してないんだよ……あっ、じゃぁ今日は王国と神様についてお話するよ!!」
…………才能ないって言わないユリウス君優しい、話をそらしてくれるユリウス君カッコいい
「うん」
「イーちゃんが今いる孤児院がある森はイーディン王国が管理していてね、魔法がすごく強い国なんだよ僕の家は魔法使いの家でこの王国の王様に使えているんだ」
「へー、だからあんなに魔法が凄いんだね」
「えへへ、ありがと」
照れながら笑うユリウス君は可愛いなぁ大人になったらイケメン魔法使いかぁ…楽しみだな
「で、隣の国が剣術、武術、肉弾戦とっても強いアーチェル王国、騎士団が凄いんだよ!僕将来騎士団に入るんだ!!魔法騎士になりたい!」
目を輝かせながら将来の夢を語るユリウス君と二日前のソウス君が重なる
あー、ソウス君が約束で言っていた騎士団か、ソウス君「~を守るため」っていってたけどリチェーコちゃんのことかな??良いお兄ちゃんだなー
「あと、もうひとつ隣の国がナルカ王国はとても平和で食べ物が美味しいの!魔法や肉弾戦は他の国には劣るけど強いんだよ、っと一応周りの国はこのくらいかな」
「ユー君物知りだね、偉いね」
「そ、そんなことないよ、えへへ」
褒められたら嬉しいよね、わかるよーその気持ち
私も昔そうだったから
「次に神様のお話です!」
「はい」
「この世界には一神、二神、三神、四神の4人の神様がいます、なんと、人間の姿になって人間の目の前に現れたことがあったそうですよ!
まず、一神の『ユニヴェート』は一本の尾と鋭い爪を持つ獣で光と地を司る神様です。
続いて、二神の『ファルザーリベアン』は美しい鱗と二本の宝石のような輝かしい牙を持った竜で雷と聖を司る神様。
あと、三神は『カルルラス』は邪悪なものしか燃えないといわれている炎を身に纏い三本の神々しく輝く尾を持っている鳥で炎と風を司る神様です、この3人の神様は世界の秩序を守るとっても良い神様なんだって」
一神が獣、二神が竜、三神は鳥…中国のあれかな白虎、青龍、朱雀みたいな神様かな?
……あれ?もうひとついなかったかな??玄武だよね、玄武、亀亀!
というか竜!竜いるんだ!!!
「ユー君、質問」
「なに?イーちゃん」
私があだ名で呼ぶとユリウス君本当に嬉しそうにするよね、そんなに気に入ってるんだ
「四神は?」
「あー、四神ね」
四神の名前を出すとテンションがかなり下がったらしく声のトーンが低くなった
え、そんなにいやなの?
「四神は『インフェルオヴィン』、真っ黒で硬い鱗を持ち、尾には4体の蛇を持つこの世の生物に例えようがない神で闇と水を司る神なんだ。
3人の神様とは真逆でこの世界を滅ぼそうとしている邪神なんだ」
……え、玄武あなた…ほかの神様と喧嘩したの?
不意に太陽を見るともう夕暮れで太陽は遠くの山に半分隠れていた
「ユー君、もうこんな時間だよ」
「あ、本当だ!僕、イーちゃんのこと好きだからもっとお話したかったなぁ」
「ん、私もユー君のこと好きだよ」
「やったー、両想いだ!」
「え、友達としてだけど」
あらら、ユリウス君がしょげちゃった
なんだろ恋愛的に見てほしかったのかな??
「それじゃイーちゃん、明日も遊びにいくから!」
慰めるように私は頭を撫でてあげると、ユリウスはすぐに機嫌が治りました
子どもだなぁ
「うん、わかった気をつけてねーバイバーイ」
「バイバーイ!」
ユリウス君は私が見えるまで手を振りながら帰っていきました
しかし、玄武あなた何したのかな??
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