12. 約束
俺の名前はソウス=ジェルアディーユ
年は11、ジェルアディーユ家の長男だ
今我が国アーチェル王国では子どもを無差別に虐殺する事件が起きている、犯人はまだ見つからず、市民の子どもばかり襲われていたがついに貴族の子どもまで襲われてしまったため、俺の両親はアーチェル王国から離れた父の知り合いが経営しているカトゥー孤児院にことが収まるまでここに預けることにした
俺は家族以外を全く信用しない、周りのやつらは俺と妹のリチェーコを不愉快そうな目で俺たちを見ながら作り笑いをしてまで話しかけてくる
なにを考えているかわからないが俺たちを利用しようと考えている、だから俺は他の奴は嫌いだった
特に女、女のあのキツく臭く何種もの香水をかけたあの匂い、口元を扇で隠し自分の表情を相手に読み取られないようにする悪知恵、ギラギラとした宝石やドレスを好む性格
リチェーコもいつかこうならないため、他の男に嫌な思いをさせないようにと俺はいつもリチェーコの側にいた
女はリチェーコ以外嫌いだった、だが目の前にいる車椅子にのったポニーテイル黒髪黒目女はなぜか、見たときから嫌いにはなれなかった
逆に好意を感じていた
いつもリチェーコのことを考えていたはずたのに、いつもいつも彼女のことばかり考えていた
語り終えた彼女は空を見上げていた顔をゆっくりと俺の方を向く
「そういえば、私ソウス君の笑った顔見てなかったよ、ソウス君笑ってみてよー」
「や、やめっ」
彼女はヘラヘラと笑いながら俺の頬を両手で包み込み無理やり口角をあげようと俺の頬を引っ張る
「ほらー、笑った方がカッコいいよ」
「や、ふぁふぅろおぉ…」
俺は本当は彼女に優しくしたり、あのどっかのお坊っちゃまみたいに楽しい話をしたり、笑いながら彼女と接触たかった、だがしかし俺ときたら
彼女と接したいと思ったら、いつもいつも彼女を罵倒したり、彼女が嫌がることをしたり最低なことばかりしてきた
だから、今彼女のお願いを叶えたい
俺は彼女の両手を振り落とし、彼女を真っ直ぐ見つめながら
「わ、笑った顔がみたいなら!お前がおれを笑わしてみろよ!!…おい、約束しろ!お前は俺を笑わす俺は……あぁんひゃを…守るためにすげー強い騎士団隊長になる!」
……なに告白みたいなこと言ってんの俺!!!??
いやいや、なに突然守るとか約束すんの!?別にあの女のことを守りたいとかそんなんじゃねーから!
…うわぁぁぁ今の聞いてないことにならないか!?
聞いてないでくれよ!
「わかった、絶対だよ」
「……おぅ、ぜったいだ」
聞かれてしまっていたが、彼女が楽しそうだったので、まぁいいか
「私と君の約束、守ってね」
これが俺たちの最初で最後の約束でした
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