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11.生きる意味

見てるひとなんていないと思っていましたが、まさかこんなに見ている人がいるなんて!!

すごくうれしいです!!

リチェーコちゃんは何も言わずにしぶしぶ何処かに行ったお陰で裏庭には私とソウス君しかいない


実が生る木の花が熟した香り、若葉の匂いと湿った土の匂い、そして心地よいそよ風が私の髪、鼻をくすぐる



「その後の話なんて、面白くないよ?」

「それでも、いい」

もう、本当に面白くないのに…まぁいいか


「目を覚ますとね、病院の中だったの

周りを見渡しても周りには誰もいなかった、一番最初に両親に目を覚ましたところをみてもらいたかったけど、残念ながら看護師さんだったの」

あのときは がっかりしたなぁ……


「そのあと医者がやって来て、診察してくれたの

特に体には異常はないって…右足以外は……ね。

あっ問題です、そうすけ君は私の両親いつ私に会いに来てくれたと思う?」

「は?……次の日だろ??目覚めたらすぐに連絡いくし」

そう、看護師はすぐに両親に電話をしていた

私はこそっとそれを見ていたから「明日会える!母さんたち心配してただろうなぁ、私のこと過保護だから朝イチできそうだなー」楽しみにそう思っていた…………思っていた



「3週間後……だよ」

「……え?」

「3週間後、母さんしか来なかった父さんは仕事だったらしい、母さんは泣きそうな顔で私を見つめた

私は私に抱きついてくると思ってた、『心配したんだからね!』って……でも違った」



「『なんで、右足なのよ!!』って」





ー母さん?

『馬鹿!!なんでなのよ!足を大切にしなさいってあれほど言ったじゃない、なんで腕じゃないの!!!』

ーかあ…さん??

『もう最悪だわ!!』

ーえ……

『足のないあんたなんか×××××ないのよ』


『××』







「会った瞬間、ビンタされたわ、お前は足があるからいきる意味がある、『足のないお前なんか生きる意味ないのよ』、『死ね』って…本当にその通りだった私にとって足は、走ることは生きるために必要なものだった、それを私は捨てたのよ」


そよ風に揺れた髪が私の視界に現れる、邪魔だったので手で払うと手には水が垂れていた


「一週間後、父さんがきた、父さんはただ私を見下し、そして帰った、それから私は一度も父さんと会っていない」

「それを見た医者から義足を付けたらもしかしたら前のように走れるかもしれないと言われた、でも、もう父さん、母さんは私にお金を使いたくなかったらしく一番安いただ、松葉杖が無ければ歩くことも困難な義足しか買ってくれなかったの、それでも私は頑張ってリハビリを沢山したよ」




「結局、走ることは出来なかったけど、松葉杖が無くても歩けるようになった」







「あのときの感動は凄かった、とても嬉しかった、一緒に喜んでくれたのは看護師と医者の二人だけだったけど、とても嬉しかったの…あの二人も私のリハビリに手伝ってくれたお陰で、こうして歩けた」



医者は自分のことのように嬉しそうに笑っていた


看護師も自分の娘のように嬉しそうに涙を流しながら、医者と手を取り合っていた


たった、松葉杖無しで歩けるだけで、こんなに喜んでくれた二人のお陰で



足のないもう走れない




生きている意味のない私は




「…生きてるって素晴らしいなって、気づかされたよ、だって、









色んな人の笑顔が見れるんだから」


読んでいただきありがとうございます

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