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9.秘密

カトゥーさんに今晩の夕食に使う豆を殻とりしてほしいと頼まれ、裏庭でのんびり一人で剥いているとリチェーコちゃんが私があげた花の図鑑を両手に抱えながら私の隣に座りペラペラと花の写真を見つめていました

「リチェーコちゃん」

「なにイオンさん」

ニコッと笑いながらリチェーコちゃんに話しかけるとリチェーコちゃんもニコッと笑いながら返事を返してる

「その本みてて楽しい?」

「うん!!私の知らないお花が一杯あるから楽しいの!しょーらいはこの本に載ってる花をうるお花屋さんになるのがゆめなの」

リチェーコちゃんは両手を広げながら楽しそうに語りかける

「へー、じゃぁ楽しみにしてるね」

「うん!」


「あ、リコたんこんなところにいたの!!」

「あっ兄貴」

建物の影からソウス君がこちらに突進してくる勢いで走り、そしてリチェーコちゃんを抱きしめました

「あら、そうすけ君どうしたの?」

「別に、リコたんを探してただけだし…」

「兄貴キモい」

「リコたんご機嫌斜めなの?よしよしお兄ちゃんが癒してあげるからねー」

「はっ」

んー、ソウス君は顔はいいんだよね美少年って感じなんだけどね……リチェーコちゃんの前になるとなんでこうなっちゃうのかなぁ


ソウス君とリチェーコちゃんが兄妹仲良く(?)しているとソウス君はチラッと私を見ながら、正確には私の下半身を見ながら呟く

「そういえばさ、あんたのその足……」

「あーこれ、この前義足が壊れてさ」

あははっと笑いながら返すとソウス君は顔色を真っ青にさせていた

「あんた、義足だったのか……」

「え、うん、そうだけど…あっ知らなかったのか」

子どもたちに初めて会ったあの日から私は自分の足のことは言わず、義足であることを隠すためいつもロングスカートをはいて隠していた

ソウス君は裏庭に座っているリチェーコちゃんに抱きついた時、隣で車椅子に座るスカートから剥き出しの私の一本しかない足を目撃してしまったらしい

「物凄く足の遅いやつだなって思ってたら、そういうわけかよ」

「そういう訳なの、私足があったら凄く足が速いんだからね」

「え、ほんとー?」

「うそだろ」

首をかしげるリチェーコちゃんと真顔で嘘と思うソウス君、ムムッちょっとこれは私の武勇伝を話す必要がありますね

「本当だよ、私はリチェーコちゃんのころから足が凄く速くてね、近くの年上の男の子なんかすぐに抜いちゃうくらいで、よく走る大会で優勝したんだよ!もう何十回も優勝してたんだから!!

数年前なんて、にほ…国の大きな大会に出ることになったんだからね!!」


「すごーい!!」

リチェーコちゃんから拍手を頂いた私はえっへんと鼻の下を伸ばしていた

「でも、何で足なくなったの?」

「あ……えっ…」

彼女の言葉に戸惑う私

「ねぇ、イオンさん」

「な、なに?」

彼女は真剣な眼差しで私を見つめる、私は唾をのんだ

「私たちの秘密話すから、足が無くなった話してもらってもいい?」

「なっ…!?」

「え?」

ソウス君が抱きしめているリチェーコちゃんの言葉に驚き目を見開かしていた

「兄貴、イオンさんは信用出来るって言ってたでしょ、いいじゃん」

「……リコたん」

はぁーっとため息を吐きながらリチェーコちゃんの背中に顔を隠す彼にニコッと苦笑いをする彼女はすぐに真剣な眼差しで私を見つめる

「あのね、私たち孤児じゃないの」

「そうなんだ」

「びっくりしないの?」

「最初にビックリしたらあとあと疲れちゃうから」

彼女と彼が孤児ではないのは薄々気づいていた、会ったとき肉付きがちゃんとしていた、ここの子たちはちゃんと毎日ご飯を食べているがあまり良い肉付きはしていなかったからだ

リチェーコちゃんは地面を見るように頭を下げる

「で、私たち本当は貴族の子どもで今国のなかで子どもが沢山殺される事件が起きているから、パパとママが知り合いのカトゥーのところにいなさいって言われたの」

言い終わると彼女は頭を上げる、上げた瞬間彼女は体をビクッと揺らし驚いていた

驚いていた理由はわかる、私が原因だ。私は口をあんぐりと開けたいた、彼女が驚くほどとんでもないくらいびっくりしている顔をするほどに私は今の言葉に驚いた



「え、二人とも貴族だったの?!」










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