始まり
「おーい、真〜早く来いよー」
「おいてくぞー」
「わかったから、急かすなって。ゆっくり行こうぜ、ゆっくり。」
俺の名前は月本 真だ。中学3年、妹が一人いる。まぁ妹も中3だけどな。ちなみに俺は
シスコンだ。
わかってる、キモいだろ。だが俺はあえて言う、俺はシスコンだ!!この愛は止まらない!この愛は永遠だぁぁ!!俺は神楽(妹)を愛している!
「おい、あいつ目がやばくね?」
「あ、妹の事考えてやがる。ぜったい。」
「は〜あのシスコン野郎。」
「シスコンで悪かったな!」
上から大島 祐碁、 原 道弥、藤原 和也だ。ダチである。
今俺たちは山を登っている。何故かって?それはなぁ、自然体験学習だからだ!
「早く登らないと妹に会えないぞ。」
「そうだぞ、もしかすると、ナンパされてるかもなぁ。」
なんだと?!それは一大事だ、急がねば!
「は、早い!抜かされた!めっちゃ早い、待って〜」
そんな事気にせずに俺は目的地に急いだ。すると急に周りが暗くなった。上を見上げると
石だ。巨大な石がそこにはあった。
「は?!てか、落ちてきてる?!」
その日、埼玉県のとある町のとある山が地図から姿を消し、死者205名、軽重傷者864名、
行方不明131名
となった。