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末路

作者: 伊能 鹿菜

僕はミドリガメ。


市販で売られて、人に買われ

ここまで来たんだ。

ここまで来た、とういよりも

きてしまったんだ。

狭い水槽の中で思う

ここは、自分の人生の行き止まりなのでは

と。

飼い主は、小さな女の子。

メダカを飼うような小さい水槽に入っている僕の、甲羅の真上に餌をいれる。

それも、大量に。

まだ小さな僕が、こんなに食べれるかな。

僕はリスじゃない、カメなんだ。

ほっぺたに貯めることなんて

僕には出来ないのだ


あれから

どのくらいの時間がたったのだろうか

餌で汚れ

夏の暑さでこもる水槽


これじゃあまるで

赤潮に巻き込まれて

死にかけている魚のようだ


数ヶ月後

おかしいな

昔はあんなにご飯をくれたり

掃除もしてくれたじゃないか

気づいたら

真緑の水槽にいた。

ずっとご飯も食べれてない

水も蒸発してしまったようだ。

甲羅に水がほしい


また数ヶ月後

寝ていると、水槽が揺れた

あの女の子だ。

みない間に大きくなったね。

すると、女の子は水を変えてくれた

ご飯もくれた


よかった。みすてられてはなかったんだね。


そのとき、自分と同じサイズのカメが

また、いれられてきた。

今度は女の子みたい。

僕にはわかるよ。

泣いてるんだね。

僕も知らぬ間に、涙がでた。

初めて逃げたいと思った。


数週間、女の子は餌をしっかりとくれた

でも、数ヶ月後にはもうくれない

半年たって、もう一匹のカメさんとは

ベストパートナーになっていた。

ただ、真緑色の空間や

暑さ。水がないのにたえきれず

早くに亡くなってしまった。


僕が人なら

彼女に水を足してあげられたのに

僕が人なら

彼女にいいだけの餌を

あげることができたのに。

いなくなってしまった仲間、とても孤独だ。


ミドリガメは成長すると

24センチにもなる。

僕もそう、とても大きくなった。

僕には、餌もあたえられず

誰も迎えに来てはくれない


決心がついた。

僕は水槽をよじ登り、脱出を試みたんだ。

僕の体の大きさのおかげで

余裕にでられそうだ。


そのときだった


僕は初めて気づいた

水槽の下が、あまりにも高かったことを。

真っ逆さまに落ちて行った

そんな僕に待ち受けていたのはコンクリートで。

水分も含んでいないカラっからの僕の甲羅は

割れてしまった。


目をあけると、僕の大好きなものが並んだ

いわゆる天国だった。

今まで生きてきた末路が

こんな有様なのは嫌だけど

僕に死んだ悲しみはなかった。



何が書きたかったんだろう(´・_・`)


ただ、懸命に生きるなにかを書きたかったんです。

意味不文すみません。

失礼しました!

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― 新着の感想 ―
[一言] 懸命に生きるって、中々最近の若い人からは感じられないアレですよね。死にたいわけではないけれど、生きていたいわけでもない。別に死ぬならそれでもいいかな、みたいな。久々に熱い話を読ませて頂きまし…
2012/06/10 01:56 退会済み
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