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第6話:恐怖!幽霊屋敷の「聖なる」ポルターガイスト

旅を続ける三人が次にたどり着いたのは、霧に包まれた少し不気味な村。


そこで彼らが耳にしたのは、「村外れの古い屋敷に幽霊が出る」という噂だった。


「……ねえ、シエル。ここを通らないと次の街に行けないの?」


「ああ。この霧の森を抜けるのが最短ルートだ。幽霊? そんなのただの残留魔力か、見間違いだろ。行くぞ」


シエルが冷淡に言い放つ横で、ルミナはすでにガタガタと震え、ガルドの分厚い鎧の背中に張り付いている。


「無理無理無理! 私、幽霊だけは本当にダメなんだってば!」


「ガハハ! 大丈夫だぜ嬢ちゃん、幽霊が出たら俺がこの斧でぶっ叩いてやる!」


「物理攻撃が効かないからホラーなのよぉー!」


結局、シエルに無理やり引きずられる形で屋敷に足を踏み入れたルミナ。


その時、屋敷の扉が『ギィ……』と音を立てて閉まり、冷たい風が吹き抜けた。


「ひゃあああああっ!! 出たぁぁぁあ!」


パニックに陥ったルミナの魔力が暴走。


恐怖を打ち消そうと無意識に放ったのは、神様直伝の極大浄化魔法――の、**「ルミナ流・全方位適当ぶっぱなしVer.」**だった。


「……おい、待て、ルミナ! そこで魔法を……!」


シエルの制止も虚しく、ルミナの体から眩いどころではない「爆発的な光」が放たれる。


その光は屋敷を通り抜け、森を飲み込み、空を覆っていた霧を一瞬で消し飛ばした。

さらには、屋敷に潜んでいた怨霊のようなものたちが、光に包まれて「……浄化ぁぁ……幸せぇぇ……」という清々しい声と共に天に昇っていく。


「……。……。……」


「……あ、あれ? 消えた?」


ルミナが恐る恐る目を開けると、そこには霧一つない、キラキラと星が輝く美しい夜の森と、真っ白な灰になった屋敷の跡地があった。


「……ルミナ。お前は幽霊退治をするのに、地形ごと変えないと気が済まないのか?」


「シエル……だって怖かったんだもん……」


「嬢ちゃん、あんた、幽霊どころか村の伝説まで浄化しちまったぞ! ほら見ろ、村人たちが『奇跡だ!』って拝みながらこっちに来るぜ!」


「えええっ!? また拝まれるの!? 嫌だよぉーっ!」


結局、ルミナはまたしても「聖女様」として担ぎ上げられそうになり、シエルに光の糸で首根っこを掴まれて、全力で村を脱出する羽目になった。

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