青春と紫の夜の少女
ST-1の参加希望は以外にというかやはりというか、直ぐには集まらなかった!
まぁ…狙い通りなんだけど…
やはり10人を集めるというのは簡単な事ではないだろう、でも
エントリーをあまり簡単にしたくはなかった
最初の審査といったところだろうか…
「絶対に!!参加したいんです!エントリーしましょう!」
「アミカ興奮し過ぎ!」
「このステチュ研究部を世に知らしめる為にもST-1に絶対参加したいんです!!!」
「でも10人集めなきゃでしょムズいよ!」
「今部員は4名!後6人!何とか集めましょう!」
「てか私いつの間に部員になってるのよ!」
「良いじゃんリオ!もうとっくにそのつもりだったでしょ」
「まぁね…私はともかくシュリちゃんはどうだろう…もうずっと来てないし…」
「頑張って説得しよう!きっと来てくれるよ!スッゴク楽しそうだったし!」
"ジェムストウン学園祭"
今では毎年恒例になった学園祭だけれども…
私がこちらの世界に転移してから始めた行事だった
転移前の高校の頃の学園祭をまるっと再現した感じになっている
その頃はなんとなく参加していたけれど今思うと楽しい思い出、懐かしい青春…だったと思う
やっぱり青春て後から気づくものなんだよね〜
ただ中の時には無為に過ごしてしまいがちだけど…
"学園祭じゃと…"あぁ懐かしい
あの声を思い出す
"地域の人、カラット達、ご家族などなどを招いて屋台グルメやゲームコーナーで生徒達がおもてなしするのよ!地域の方達にはいろいろ迷惑かける事もあるかもしれないし…全ての方々に日頃の感謝も表さないと"
そんな考え方はこちらの世界には無かったようで学園祭は大評判を呼んだ!
学園祭に感動して入学を希望したという生徒まで現れた
屋台グルメの焼きそばやベビーカステラも大人気でいつでも食べたいという声を受けレシピをご近所のカフェなどに公開した
今では学園を中心とした
ジェムストウンタウンの名物になっている
「こんちわアミカさ〜ん」
「うわ〜ビックリした!と虎?」
「ST-1にエントリーしますか!」
「え?はい!もちろん」
「では!私が演出をして差し上げましょう!」
「???」
「何を偉そうに上から言ってるの!ごめんねアミカちゃんこの子、技術ルームのエイブリーって言うのかなり変わってるけど、才能は確かだからST-1エントリーのチームに入れてあげてくれないかな?」
「ええ!!もちろん!エイブリーさんて言ったら天才って噂になってますもん喜んでお願いしたいです!」
「私も入れて欲しいんだよね!夏祭りの7レンジャーショー結構気に入ってて私も仲間になりたいなってずっと思ってて…そしたらエイブリーが行くって言うから!」
「も!もちろんあなたのオーラずっと気になっていたんです!!何もかも包んでしまいそうな美しい夜のような紫の…レリーラさん」




