情熱の為の決意
「マーサさん…なぁんで皆、襲名なんて無理とか奇跡とか夢みたいな事とか言うんですかねっ!皆あんなに綺麗なオーラを持ってるのに…」
「はいはい!アミカさんそろそろ戻ったら…統計学の講義始まっちゃいますよ!」
「ん〜っていうかステチュに統計学とか必要ですかね?」
アミカさんは随分と悩んでいた!キャンアイプロミス復活に奔走するアミカさんの熱量は明らかに他の生徒と違い見ていて痛々しいくらいだった…
私はピアテンプル星に行く前の
仕事をいろいろ片付けないといけなかった為あまりゆっくり相談に乗ってあげられなかった
「ん〜サークルでも作ってみたら襲名ステチュ研究部みたいな」
なんていう転移前の友達にするみたいな軽いアドバイスしか出来なかった…
ピアテンプル星に滞在するのは久し振りの事で楽しみだった
いつも相談に乗ってもらっている神父様モリーさんは私の祖父でもあった…
この体の元々の持ち主だったマーサさんのお父さんが駆け落ち同然でお母さんと結婚した事もあり交流は断絶していた
しかし、私が転移してきた事をきっかけに教会の事や魔法の事を指南してもらうようになった
「海風が気持ちいいな〜」
いつもの教会の白いドアを開けると暖かいオーラを纏った神父様が立っていた
「良くいらっしゃいましたミーサさんお元気にしていましたか?」
「はい…お久しぶりです神父様!神父様もお元気でしたか?
ははは大分衰えましたが神の赴くまま受け入れるのみです」
「ミーサさんも受け入れる事を決心されたんですね…2つの世界を見たもの…その勤めをする決心をオーラの色が変わりましたから!賢者となられる決意を…」
神父様は何もかも分かっているようだった
神父様の方にも教会の関係者から何度も打診があったようだった
数日後…教会関係者との謁見が
実現した
多分、物凄く位の高い方達だったと思うのだが気が付けば私はそんな人達に向かって怒鳴り散らしていた…




