カラットからレディステチュ
「ところで、アミカさんは4月からレディステチュになるんだよね?」
「そうです!」
「ここはカラットの憩いの場なんだけど…」
「何を隠そう私もカラットなんです」
「???」
アミカさんは、どうやら転移前でいうキャンアイプロミスのかなりの"オタク"だったようで、
ここ"桃園で一休み"も自宅がご近所ということもあり、かなり頻繁に来ていたらしい
「でも、もうレディステチュになるのだからここに来るのはそろそろ止めた方がいいと思いますよ」
「ハァーそうですよね!分かってはいるんですけどね!それよりオバチャンって結構偉い人だったんですね!こないだ親衛隊の人に怒られました!どうりで光の雲が見たことない訳でした」
アミカさんが私にオバチャン、オバチャン言って話し掛けているのを見かけた親衛隊の誰かが
注意したようだった…ふふふ
そのまま知らなくても面白かったのに…
そういえば…アミカさんは私のオーラが見えるようだった…
もしかしたらアミカさんも鑑定の魔法が使えるのだろうか…
「アミカちゃんじゃない!ジェムストウン学園に合格したんだってね!おめでとう!」
「ありがとうございます!」
「お父さんも天国で喜んでるだろうね!頑張って有名になってお母さんを楽させてあげないよ!」
「はーい!もちろん頑張ります」
旅行会社、ジェムストウンツーリズムの設立の事をソフィアの義父でもあるゴンザレスさんに相談したのだが意外なことに
あまり反応が良くなかった…
いつもは、いろいろな無理を言っても新しい事に積極的にチャレンジしてくれていたのに…
ソフィアと息子のイーサンさんが結婚した事で商会の立場も難しいものとなってしまっているらしい…
嫌がらせ等もあるらしい…
そんな時また、ジェムストウンと組んで新しいことを始めるとなると、また軋轢を生んでしまいかねないという事らしい…
ハァーめんどくさい…
どこの世界もマウントの取り合いってあるんだなとウンザリする気分だった…




