水晶に見せてもらった世界
私は森の地下の大水晶の前で
ボンヤリしていた
地下に頻繁に来ることは良くない事だとお爺ちゃんに言われていたので
こんなに長く居たのは初めてだった…
私は何を見たいのだろう?
水晶に何を見せてもらいたいのだろう?
本当は分かっていた…あの懐かしい世界
私は心が落ち着くのを待って
洞窟の奥の方に進んだ
するとあの日少しだけだった
湖はレッドダイヤモンド湖も
ブラックダイヤモンド湖いっぱいにアクアを満たしていた
怖いくらい美しくてやっぱり
一人で来るのは止めた方が良いかもと思った
私は祠の水晶の前にひざまずいて祈ってみた…見たいものを願って…
すると水晶の中に懐かしい風景が映し出された
最初は嬉しくて楽しくて…
でも途中からボヤけて見えなく
なっていた…泣いていたから…
すごくすごく泣いていたから…
もう、こちらの世界に来て何十年もたっているというのに…
やはりそこは懐かしい場所だった…
そんな時、左手に新しく2つのスターが現れた…
もう準備が出来たという事だろう!
あの2人の覚醒が近いのかもしれない
後はきっかけさえあれば…
私はこの春からジェムストウン学園に一つの改定を決定した
各宝石ルームの進級を3年生からとした…
新たな宝石襲名の可能性が出てきたことにより生徒をあまり早く決まった宝石ルームに進級させてしまうのは新たな可能性を
潰してしまっていたのではと考えたからだった
1・2年の間はしっかりと自分の可能性と個性を見つける時間にしたいと思った
なおかつ新入生の定員も増やす事にした!
きっと多くの可能性が広がるだろう




