特待生制度と海の少女
「大っきい!凄〜い大っきい!キレイ〜大っきい!」
「エマやん興奮しすぎや!恥ずかしいやろ!」
「だってこんなに素敵なシアターで講演できるなんて夢みたいで幸せなんだもん!」
ティアラシアターでの始めての
卒業講演リハーサルが行われた
最愛さんの為に作られた専用
シアターのこけら落としも兼ねているので、かなり大々的なものとなるだろう!
「ピンク!はしゃぎ過ぎだよ!もう少し襲名ステチュの自覚を持たないと!」
「七海様〜すみません」
「まぁまぁ良いじゃない素直な反応で可愛らしくて私は良いと思うよ」
「奈子実様〜ありがとうございます」
「っていうかもう同じグループで活動するのだから様とかやめないとね」
「そうね〜呼び方決めたりしないとね」
「やっぱり、ちゃんとかりん、とか付けて可愛いいく呼び合いたいですぅ」
「まぁそれぞれのキャラクターを意識するように講師の先生やマーサさんにも言われてるから…」
7人共にグループでのステチュ像
みたいなものを本当によく考えてくれていて…とっても頼もしい
しかし、無理はせず自分自身のキャラクターの延長上にある
物を表現して欲しいと思っていた
「え!スミス先生ご結婚されるんですか?」
「はい!卒業講演が終わって少し落ち着いたら」
スミス先生が前からお付き合い
しているハンナさんが、私の親戚だと聞いたときには驚いた!
お相手の方はシーキャッスル星に住んでいるということなので超遠距離恋愛だった…
しかし、結婚を期にこの春
レッドドール星で新居を持つそうだ、めでたい事だ!
とても素敵な方なので、こちらで仕事を探すなら是非とも年中人手不足のうちの学園で働いて欲しいと思っていた!
「そういえばハンナがシーキャスルのダンススクールに才能がある子がいるって言ってましたよハンナは昔からエンターテイメント関係の仕事していたけどそんな事言ったの初めてだから相当目を引くのだと思いますよ」
私は早速、宇宙船に飛び乗って
ハンナさんの待つシーキャスル星に行くことにした
その少女…レイラは小麦色に日焼けした完璧なスタイルの持ち主でダンスの表現力は最愛さんに
匹敵するほどだった…




