水晶と天啓
「レッド元気にしてたかい?」
「もう〜七海様、わたしはレッドじゃ無くてピンクですよ!チェリーピンク!前にも言いましたよね!マーサさんもそれで良いって言ってました!」
ステチュには宝石の色にちなんだメンバーカラーがある
これは、転移前の世界でも大好きな設定だった!
それぞれ好きなメンバーのカラーを
身につけてコンサートに行ったり
普段から大好きな推しの
メンバーカラーの小物を持ったり…
なのでこの学園でもしっかり
ルームにあったルームカラー
を決めている
しかし、エマさんだけは瞳の色が赤ではなくチェリーピンクに変化したのもあって、特別にピンクにしたのだった…
オーラもいつの間にか可愛らしいピンクに変わっていっているようだし
「な、の、で、ピンクちゃんとかピンりんとかピーちゃんとか呼んでください」
「いやいや…」
「ところで七海様達は何してるんですか?」
「何ってグループレッスン参加だよ」
エマさんとエイヴァさんのためにシアター講演が休みの時などにグループレッスンに参加するようにお願いしていた…
エイヴァさんの覚醒前とはいえ
7人揃ってのレッスンは
圧巻の一言だった!
そんな7人の様子を見た夜
私は桃園荘の水晶にぼんやりと
文字らしき物が浮かぶのを見た…
ミーサの魂を強く感じることで
もっとハッキリ見えてくるのだろうか?
お爺ちゃんに聞いても書庫で
調べても分からなかった
「もしかしたらミーサだから何か見えるようになったのじゃないか」
「そうなのかな〜」
私は毎晩…水晶の前に座って
ぼんやり見つめるのが日課になった
そしてルビーの襲名全星ツアー
前日とうとう文字がハッキリ見えた!
"2つの世界を見たものよ試練の先に許可を与えよう…母の元にて天啓を受けよ"




